転職・・・人生の一大イベント。社会人になれば、起きてる時間の大部分を仕事に費やすわけです。だからどんな仕事を選ぶのかはすごく重要。ときには、職場を変えることも。
春といえば転職だけど「内定だ!」「転職だ!」と喜ぶ前に
もうすぐ春。4月入社に向けて転職市場が大きく動く時期に入りました。いざ転職しようと求人サイトをのぞいてみても、なかなか「コレだ!」という求人には巡り合わないもの。気付けばダラダラと日にちが過ぎてしまう・・・一方で、目星をつけていざ応募してみると、あれよあれよと面接に・・・あっという間に最終面接を乗り越えて、晴れて内定!なんてこともよくある話です。
ところが、「内定だ!」「転職だ!」と喜んでばかりもいられません。転職前にやることがあるのです。社会人として、円満に最後を迎えるために。今回は、円満退職するために何をすべきか、押さえておきたいポイントをご紹介します。
内定が決まり、入社の意思が固まったらとにかく早めに会社に伝えましょう。ターゲットはもちろん直属の上司。最低でも1ヶ月前には申し出たいところです。業務の引継ぎや後任の手配を考えたら、やはり出来る限り早めの申入れがベター。そして伝え方も重要です。退職の理由はひとそれぞれ。現状に不満がある人もいれば、キャリアアップをしたいという理由の人もいるでしょう。現状に不満があるという人は正直に不満をぶつけたらどうなるでしょう・・・?
もちろん円満退職への道は閉ざされます。どうしても不満を伝えたい場合は、その現状に対して感じていることを客観的な視点も入れながら伝え、転職活動を始めたら内定をいただいたので挑戦したいと、前向きな思考であることをアピールすることが大切です。
退職願といっても、呼び方いろいろ。一般的に、退職願は自己都合、退職届は会社都合、辞職願(辞表)は役職者が退職する際に使用します。退職願は、会社によっては指定のフォーマットがあるところもあります。事前に上司または関係部署に確認するといいでしょう。退職願の書き方やサンプルは、以下のサイトで確認出来ます。社長宛、日付、名前は何度も確認し間違いの無い様に提出しましょう。
退職願の書き方の参考はコチラ
→これで完璧!退職願/退職届の封筒 全マナー(見本付き)
当然ですが、あなたが辞めた後も会社は続きます。当然、辞めたあなたの業務は、他の誰かが引き継ぐわけです。「辞めた後のことなんてどうでもいいやー」なんていう考え方は、社会人としてNG!自分が築き上げた仕事の流れを、途絶えさせないように引き継ぐのが、大人のマナーと言えるでしょう。引継ぎ期間は様々ですが、2週間~1ヶ月程度で完了するスケジュールが一般的でしょうか。もちろん、口頭で引き継ぐより、「引継書」があると便利。引継ぎ漏れを防ぐにも有効です。ざっくり引継書を作成しておけば、引継ぎスケジュールも立てやすくなり、後任の人も安心ですね。
お世話になった社外の関係者への退職の報告は、どのタイミングがいいのでしょうか?もちろん、早いに越したことはありませんが、社内での人事発表前の報告は避けたほうがよいです。社内の人も知らないのに、社外の方が知っているという流れは、好ましくありません!一般的に、退職の1週間前程度でも、特に問題はありません。次に報告の方法。直接挨拶に行くべきか、メール1本でいいものなのか、悩ましいところです。お世話になった関係性にもよりますが、挨拶に行くタイミングが無ければ、メールで送るのも最近では主流となっています。きちんと後任の紹介をして、今後も滞りなく業務を継続できることを伝えることが大切です。
社外向け退職メールの書き方はコチラ
→ビジネスメールの書き方~退職の挨拶メールの文例(社外向け)~
退職まで本当にあっという間・・・何しろやることがたくさんありました・・・そして迎える最終日。「寂しい」といった気持ちに浸る時間、あまり無いというのが現実です。まず、自分の使用していたPCのデータ、机の周りを整理。もちろん、会社に返却しなければならないもの(IDカード、社章、名詞など)も忘れずに確認しなければなりません。そして、お世話になった方々へ挨拶回り。社内のみなさんに送るメール作成などなど・・・全てを滞りなく済ませて初めて、「立つ鳥跡を濁さず」、円満な退職といえるのです。
退職するといっても、まだまだ人生は続きます。今後、会社が変わっても飲みに行って近況を報告しあったり、良好な関係を築いていきたいものですね。辞めるとはいえ、もちろん、今後、ビジネスパートナーになる可能性だってあります。そう考えれば、険悪な関係は避けておきたいものです。人間関係は財産とも言います。せっかく知り合った縁ですから、大切に、今後も気軽に相談できる間柄を継続するのも悪くありません。これらのことを参考に、すばらしい「最終日」を迎え、新たな人生を歩んでください。