2023年03月14日

はじめてのPowerAutomateDesktop条件分岐[If]の使い方

はじめてのPowerAutomateDesktop条件分岐[If]の使い方

はじめに

この記事では、PowerAutomateDesktopでの条件分岐アクション[If]の使い方について解説します。
そもそも条件ってどんな時に使うの?」という素朴な疑問から、PowerAutomateDesktopでの複雑な条件の設定方法まで、わかりやすく解説いたしますので、ぜひお役に立てください。

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目次

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条件分岐とは

条件分岐とは、「もしバナナが100円なら買う、そうでなければ買わない」など、条件によって動きをわけることをいいます。
「もし~なら〇〇する」のように条件を満たしているかどうかを判定し、条件の結果により処理をわけます
C言語などプログラミング言語のIf文やExcelのIf関数と同様に、PowerAutomateDesktopでもアクション[If]を使います。

≫ExcelはじめてのIF関数!IF関数の使い方をわかりやすく解説ページはこちら

Ifとは
    もし~なら〇〇する

今回は、入力した値(点数)が80(点)以上なら「合格」、そうでなければ「不合格」のメッセージボックスを表示するフローを例に解説します。

アクション【入力ダイアログを表示】を使う

条件を設定する前に、まずは点数を入力するためのダイアログの設定を行います。

カテゴリ[メッセージボックス]のアクション[入力ダイアログを表示]は、パスワードなど値を入力するためのダイアログボックスを表示するアクションです。
ダイアログボックスに表示する「タイトル」や「メッセージ」などを設定します。

生成された変数」欄には、入力値を格納する変数名(既定値:UserInput)が表示されています。
今回はわかりやすく変数名を「tensu」に変更しています。
これで「メッセージボックス」に入力された値が、変数「tensu」に格納される設定になりました。
アクション【入力ダイアログを表示】

アクション【If】

Ifとは

カテゴリ[条件]内のアクションは全部で6つあります。
その中でもっとも代表的なアクションが[If]です。
もし~が〇〇なら」という形で使います。またIfとセットで[Else]や[Else if]を使うこともあります。

If:もし~が〇〇なら
Else:そうでなかったら
Else if:そうでなく、もし~が△△なら

Ifの設定

アクション[If]では条件の設定をおこないます。
80点以上が合格となるので、「点数が80以上なら」という条件を設定します。

条件:点数(tensu)>=80
[If]では3つの項目で指定をします。
最初のオペランド:点数(tensu)
演算子:以上である(>=)
2番目のオペランド:80
「オペランド」とは、条件式内の「演算子以外の要素」のことをいいます。

アクション【If】

アクション【End】

[If]を入れると、[End]というのIfの終わりを表すアクションが自動的に挿入されます。
IfとEndの間に、「条件に一致した場合の処理」を設定します。
アクション【End】

アクション【メッセージを表示】を使う

アクション[If]で設定した条件に一致した場合の処理として、IfとEndの間に、「合格です」のメッセージ表示する設定をしましょう。
アクション[メッセージを表示]は、簡単なメッセージを表示するアクションです。
アクション【メッセージを表示】

アクション【Else】

次に、80点以上ではなかった場合に、「不合格です」のメッセージを表示します。
アクション[Else]は、「そうでなかったら」という意味です。つまり、アクションIfで設定した条件に一致しなかった場合に行う処理を指定します。
[End]の上にアクション[Else]を追加し、ElseとEndの間にそうでなかったときの処理を設定します。

[If] tensu >= 80
「合格です」メッセージを表示
[Else]
「不合格です」メッセージを表示

アクション【Else】

アクション【Else if】

条件分岐では、「もし~が○○ならばA、そうでなく~が△△ならばB、それ以外はC」とうような複数の分岐を設定することも可能です。
このような多分岐の場合に使うアクションが[Else if]です。Ifの条件にさらに条件をつける場合に[Else if]を使います。

次のケースを考えてみましょう。

80点以上:評価A
60点以上:評価B
それ以外:評価C

アクション[Else if]は、「そうでなく、もし」という意味です。
点数が80点以上でなく、もし点数が60点以上ならという形で条件を設定します。

[If] tensu >= 80
「評価Aです」メッセージを表示
[Else if] tensu >= 60
「評価Bです」メッセージを表示
[Else]
「評価Cです」メッセージを表示

アクション【Else if】

複雑な条件の場合

業務によっては複雑な条件を設定したい場合もあります。
例えば、「都道府県が東京都か神奈川県か大阪府」や「都道府県は東京都で年齢が20歳以上」などといったケースです。

こうしたケースの設定方法は2つあります。
ひとつは[If]の中に[If]を設定する方法、もうひとつは[If]の「最初のオペランド」欄に[And]や[Or]を用いて複数の条件を設定する方法です。

方法1:アクション[If]の中にさらにアクション[If」を設定する
方法2:アクション[If]の「最初のオペランド」欄に[And]や[Or]を用いて複数の条件を設定する

アクション【If】の中に【If】を設定

「都道府県は東京都でなおかつ年齢が20歳以上」のような絞り込み条件(AND条件)の場合は、[If]の中にさらに[If]を設定する方法がシンプルなです。

例えば、「点数が80点以上でなおかつ90点未満」の場合は次のような指定です。
IFの中にさらにIf

アクション【If】で[And]や[Or]を設定

「住所は東京都でなおかつ年齢が20歳以上」のような絞り込み条件(AND条件)や、「住所が東京都か神奈川県か大阪府」のようなOR(または)条件の場合は、[And]や[Or]を使います。

アクション[If]の「最初のオペランド」欄にAndやOrを用いて条件を設定します。
演算子は「と等しい(=)」、2番目のオペランドで[true]と設定します。

点数が80点以上でなおかつ90点未満の式は次のような設定です。
・最初のオペランド:%tensu>=80 AND tensu<90%
・演算子:と等しい(=)
・2番目のオペランド:true

IfのなかにANDを使う

点数が「100点または50点」の式は次のような設定です。
・最初のオペランド:%tensu=100 OR tensu=50%
・演算子:と等しい(=)
・2番目のオペランド:true

Ifの中にORを使う

さいごに

いかがでしたか?「PowerAutomateDesktopでの条件分岐[If]の使い方」をご理解いただけましたか?
PowerAutomateDesktop におけるカテゴリ「条件」でのアクション[If]を中心に、条件分岐の設定方法をご紹介しました。
業務のRPA化には、条件分岐はかかせない処理です。
ぜひマスターし活用しましょう。

≫はじめてExcelコピペ処理をPowerAutomateで自動化してみたのページはこちら

≫はじめてのPower Automate!使い方をわかりやすく解説ページはこちら

≫はじめてPowerAutomateDesktopでExcelデータの繰り返し処理をしてみたく解説ページはこちら

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