日曜夕方。今週も出かけることなく引きこもり、部屋にこもって動画三昧。楽しかったはずなのに、なぜか苛まれる後悔と焦燥。次に目覚める朝には、また週5日の仕事が待っている。徐々に頭の中を支配しはじめる週明けの自分。
溜まっているメール、やるはずだった仕事、日々の定例業務…。
次の土日に思いを馳せても、まだまだ先は長い。そんな憂鬱な時間を過ごすとき聞こえてくるのは、心と裏腹なあの軽快なオープニングテーマ…
社会人になって数年経ってるはずなのに、毎週儀式のように繰り返されるこの状態・・・でも本当は・・・
「日曜夕方を憂鬱な気持ちに襲われて過ごすのは嫌だ!」
「気持ち良く日曜日を終えたい!」
「休日の終わりを想像して、焦りたくない!」
金曜日だけでなく、少しだけ月曜日も好きになりたい。
これからも社会人生活はまだまだ続きますし、どうにかしたいとずっと思っていました。流石に何か対策はないだろうかと…なので、調べてみました!
休日の終わりが近付き、明日からまた通学・仕事がはじまるという現実に直面すると、気持ちが憂鬱になったり体調不良になる症状。この症状は、日曜夕方、あの国民的アニメの放送が終わるころに現れます。そう、「サザエさん」です。
週5日間頑張った仕事から解放され、楽しい休日も終わりだと自覚するパターンが、「サザエさん」の放送と被る毎週日曜夕方頃であることから、「サザエさん症候群」と呼ばれています。
また、シフト勤務で平日休みの方は、違う曜日に似たような症状が出るとのこと。もちろんこれもまた、「サザエさん症候群」です。
休日が終わりに近付くと気分が落ち込む「サザエさん症候群」。この症状は日本特有のものなのでしょうか?実は、世界にも似たような症状があります。
海外版のサザエさん症候群、その名も「Blue Monday」
直訳すると、「憂鬱な月曜日」。休日明けの月曜日から、仕事が始まることへの憂鬱な気分をあらわす言葉です。
労働者健康安全機構 の研究によると、心臓への負荷は月曜日の午前が他の曜日・時間帯より高いことが分かっています。「サザエさん症候群」の主な症状を一部抜粋します。
・気分が憂鬱になる
・不安や恐怖を感じる
・眠れない
・胃痛や頭痛
・体が怠い
・食欲がなくなる
その症状は、人によって千差万別です。憂鬱な気持ちを少しでも緩和したい、治したい。
筆者だけでなく、同じように思っている方もいらっしゃるかと思います。そもそも、原因はどこから来ているのでしょうか?そこを自覚しなければ、延々と休日の夕方に憂鬱な気持ちに襲われるばかりです。
「サザエさん症候群」の主な原因はストレスです。ストレスが原因ではありますが、「何が」ストレスになるのかは十人十色。残念ながら、原因は一概に「これ」とは断定出来ません。
例えば、職場の人間関係かもしれないし、仕事内容かもしれない。もしくは仕事とは関係ない、プライベートでの心配事かもしれません。生活リズムの乱れや、不規則な生活も「サザエさん症候群」の一因になり得ます。
でも原因が分からなければ、対策のしようがありません。ということで、調べてみました。
アメリカのとある大学研究チームによると、休日に平日より2時間多く寝ると、その後の1週間の体内リズムが乱れてしまうとの見解がありました。ここで、筆者のとある休日の過ごし方を振り返ってみましょう。
・朝は二度寝後、起床
・家にこもりネットサーフィンや漫画三昧
・動画配信サービスで映画やドラマを見つつ昼寝
・土曜と日曜の二日間これの繰り返し
・気が付いたら休日が終わる
改めて書き出してみるとひどい…この休日の過ごし方では「サザエさん症候群」になるべくしてなったという感じが否めません。2日間緩み切った「休日モード」から、平日の「仕事モード」に切り替えるには相当エネルギーが必要になります。「サザエさん症候群」は、オン・オフの境界線があるからこそ起こる症状ともいえそうです。
また、「サザエさん症候群」になりやすい人の特徴もあります。
①平日は睡眠時間が短く、寝不足気味
②休日は昼頃まで寝ている
③休み前はテンションが上がる
④休日にあまり予定を入れない
⑤これといった趣味がない
いかがでしょうか?皆さんはいくつ当てはまりましたか?ちなみに筆者は、「③休み前はテンションが上がる」・「④休日にあまり予定を入れない」の2つでした。
日曜夕方に憂鬱な気持ちになる「サザエさん症候群」ですが、中には症状が軽くない場合もあります。もしも、憂鬱な症状が日曜の夕方だけでなく、日常的にみられるようであれば、「サザエさん症候群」で済まされない可能性があります。
・月曜日が嫌で涙が出て来る
・月曜日が嫌で体調不良になる など
重い症状が続くようであれば心療内科に診てもらった方が良いです。重症化しているのであれば、「うつ病」の一歩手前の可能性も十分考えられます。「うつ病」のきっかけは、日常生活の思わぬところに潜んでいます。
「うつ病」を患ってしまうと、治療には思いのほか時間がかかってしまいます。早めに医師の診療を受けるようにしましょう。
放っておくととんでもないことになりそうな「サザエさん症候群」。いったいどうすればあの憂鬱な自分に抗うことが出来るのでしょうか?ここから先は、「サザエさん症候群」の克服方法を考えてみます。
まず手軽に出来そうなことは、日曜日の過ごし方を見直してみることです。筆者の休日の過ごし方を例にして、平日と休日の落差を小さくしてみると…
・朝の起床時間を極力平日と同じの時間にする
・昼間に外出する
・軽く運動する など
まずは家から外に出てみること。無理矢理予定を作らなくても、近所に買い物するだけでも良いと思います。ちょっと外に出るだけで、リフレッシュ出来そうですね。休日は引きこもりがちな筆者でも、これなら出来そうな気がします。
自宅で仕事が出来る環境であれば、日曜の夜に少しだけ「仕事」をしてみるのもよさそうです。日曜なのに仕事をするの?と声が聞こえてきそうですが…ここで言う「仕事」とは、
・明日からのスケジュール管理
・簡単なメールチェック など
1時間で終えられそうな軽いタスクのことです。頭の中が「休日モード」から、「仕事モード」へ緩やかに切り替えられるので、余裕を持って月曜日が迎えられます。
「サザエさん症候群」対策には、月曜の夜に楽しみを作るのもおすすめです。仕事の後に予定が入っていると、その日の仕事を「頑張ろう!」という気持ちになりますよね。予定を入れるのは月曜でなくても、週の中頃でも良いと思います。
筆者がたまにやっているのは、金曜日の仕事終わりに映画を見る予定を入れています。次からは水曜日に変えてみようと思います。
「サザエさん症候群」対策として最初にやるべきことは、「ストレスの原因を知る」ことです。仕事が嫌だ・会社に行きたくない、と思っているだけでは解決しません。相談出来る方に話しを聞いてもらったり、カウンセラーに頼ってみるのも手です。誰かに話すだけでスッキリすることもあれば、自分では思いつかなかった知恵を授けてくれるかもしれません。
「サザエさん症候群」は誰でもなる可能性があります。少しでも気持ちよく新しい週を迎えるために、筆者も休日の過ごし方を少し見直してみようと思います。もう休日に2度寝しちゃったり、部屋に引きこもったりしません!
と言っても、そこまで自信があるわけでもなく…まずは、土日のどちらか1日だけ外出する予定を入れてみようと思います!
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