2021年08月10日

派遣社員が無断欠勤・バックレたら…何が起こるか想像してみる

誰にでもある無断欠勤・バックレの誘惑

「しまった、寝坊した!!もう間に合わない…」
「今の仕事、どうしても合わないから行きたくない…」
「仕事辞めたいけど、今すぐ辞められないしなぁ~」

そんな時…ふと聞こえてくる悪魔のささやき。
「無断欠勤してもいい…?」
「バックレしても大丈夫かな…!?」

一度は心の中で、思ったことがあるのではないでしょうか?でも、派遣社員が「無断欠勤」・「バックレ」たら…どうなるのか気になる方も多いと思います。中には実際に、出社するのをやめようとした方もいらっしゃるかもしれませんね。

この記事を読めば派遣先を無断欠勤した・バックレた時のリスクと、その際派遣先・派遣元がどういった対処をするのかが分かります。無断欠勤・バックレ癖がつく前に、是非一度目を通してくれると幸いです。

※この記事は、無断欠勤・バックレ行為を推奨するものではありません。

目次

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はじまりは派遣先からの連絡…「○○さんが出勤していません!」

もし派遣社員が無断欠勤をした・バックレた場合、派遣先と派遣元ではどういうことが起こるのか想像できますか?

派遣先も派遣元も初動はおなじ

出社するはずの派遣派遣社員が出社しなかったとき、派遣先は「何かあったのかな?」「どうしたんだろう?」と、あなたの安否を心配します。そして心配しつつ、その後の対応に追われることになります。

(1)派遣先の対応は?

派遣社員が無断欠勤をした・バックレた場合に派遣先が真っ先に取る行動は、派遣社員の派遣元への無断欠勤報告。出社するはずの派遣社員が出社していないと連絡をします。それと同時に、派遣社員が出社していないとはいえ、派遣先も業務を行う段取りをしなくてはなりません。
派遣社員の担当業務が他の人でも対応可能であれば、派遣先の社員の方が一時的に業務を引き継ぎ、対応することになります。一方、他の人が替わりに対応出来ない場合…業務が滞ってしまいます。その結果、派遣先のみならず派遣先の取引先など周囲に多大な負担・迷惑をかけることに…。
所在が分からなければ、派遣先は業務が滞るのを防ぐために、派遣元へ新しい派遣社員の依頼をすることになるでしょう。出社しないということは、派遣先と派遣元の契約が守られていないということになるわけですから。

(2)派遣元の対応は?

派遣先から派遣社員が「無断欠勤してる!」・「バックレてしまった!」と連絡を受けた派遣元は、これからどういう対応をするのでしょうか?派遣社員を雇っているのは派遣元。雇用主として、あなたの所在を確認するため、奔走することになります。

①安否確認の電話やメール!
派遣先から派遣社員が無断欠勤した・バックレたと報告を受けたら、安否確認のため、あなたとコンタクトを取ろうと試みます。

「体調が悪くて倒れちゃった?」
「通勤途中で事故にあった?」
「何か事件に巻き込まれてる?」

そんな思いで、安否の確認・状況を把握しようと、電話・メール・SMS…様々な手段を通じて、連絡をします。ところが、何度電話をかけても、何度メールを送っても応答なし…どうしても連絡が取れない場合は…

・派遣元に届け出た緊急連絡先(実家など)へ連絡
・営業担当が派遣スタッフの自宅訪問

そうこうしているうち、心配が増し続ける心の片隅で少しだけ「もしかして…!?」と疑念が…もしかしてバックレようとしている??と。

②派遣先に謝罪!

派遣元は、派遣契約に基づき、派遣する派遣社員を通じて、契約に定める業務を行う(役務の提供といいます)義務があります。しかし、派遣社員が無断欠勤・バックレるということは、義務が果たせていないことと同義。契約を守れていない状況となっているので、当然派遣先へ謝罪することになります。また、替わりの派遣社員を派遣するなど、大急ぎで無断欠勤・バックレた穴を埋めなくてはなりません。
無断欠勤・バックレによって迷惑を被った派遣先。派遣社員の安否や欠勤の理由がわからないままでは、派遣社員と派遣元に対して怒っていることは、想像に難くありません。

「無断欠勤・バックレるような派遣社員を派遣した」という印象を避けられず、派遣社員・派遣元のそれぞれの信用はガタ落ち。最悪の場合、取引先から外されてしまう…ということにもなりかねます。派遣元にとって大きなダメージです。

たった一度、されど一度…

いっときの無断欠勤・バックレから派生して、派遣先・派遣元が被る被害は理解できたかと思います。次は派遣社員に焦点を当てて、無断欠勤した・バックレた際に発生する処罰やリスクなど、デメリットについて詳しく見ていきましょう。

(1)契約を更新してもらえない?

たとえたった一回の無断欠勤だったとしても、派遣先の社員の方から見れば「迷惑な人」「信用出来ない会社」というレッテルが張られてしまうのは不可避。失った信用を取り戻すのは至難の業です。
契約満了日まで勤務が継続されたとしても、次回の派遣契約の更新をしてもらえる可能性は限りなく「0」に近くなりますし、場合によっては、直ちに派遣契約が解除となることも少なくありません。登録型派遣の派遣社員であれば、派遣契約の終了は、派遣元と派遣社員間の雇用契約の終了に直結します。また、同じ派遣元からは次の仕事も紹介してもらえなくなるでしょう。

また、派遣元の就業規則によっては一度の無断欠勤で直ちに契約解除となることもあります。世にいう「解雇」。しかし会社が労働者を解雇できるのは、合理的な理由がある場合に限ります。

①労働者の労務提供の不能や労働能力、または適格性の欠如
②労働者の規律違反行為
③経営上の必要性に基づく理由による場合
④その他の事由

無断欠勤に該当するのは②労働者の規律違反行為となります。とはいえ、無断欠勤で解雇になるかどうかは、欠勤期間や理由などを総合的に考慮して判断されます。目安として、2週間以上無断欠勤が続くと解雇になる可能性が高いです。

だたし無断欠勤でも、下記に当てはまる場合は、解雇対象になりません。

①事故
②自然災害
③精神的な病
④職場のセクハラ・パワハラ

万が一無断欠勤をしてしまった場合も、上記①~④に該当する理由がある場合には、遠慮なく派遣元に申し出てください。

(2)雇用保険に注意

無断欠勤・バックレの後は、別の派遣元に登録すれば大丈夫と考える方もいると思います。その場合、注意することがあります。それは、雇用保険の手続きです。雇用保険は、名前・生年月日・住所などで確認を行い、二重加入出来ない仕組になっています。

無断欠勤・バックレにより、退職手続きが滞り、そのまま次の仕事に就いてしまった際にどういったことが起こるかというと…

・退職時にもらえる雇用保険被保険者証を次の職場に提出出来ない
・雇用保険が二重加入になるため、次の職場で加入出来ない

新しい職場へ雇用保険被保険者証の提出が出来ず、なおかつ雇用保険に加入出来ない事態を招きます。これは正規の手続きを踏んで退職した場合には、起こりえない状況です。せっかく見つけた新たな職場で、前の職場を無断欠勤・バックレしたことがバレてしまうかもしれませんし、不信感を抱かれてしまいます。そういった事態を招かないためにも、しっかり退職の手続きを行いましょう。

(3)損害賠償を請求される?

無断欠勤・バックレしただけで、損害賠償や違約金を請求される可能性は高いとは言えません。しかし、無断欠勤・バックレた手前、派遣先や派遣元に連絡したくない…その思いが先行し、派遣先から借りた以下ものを返さないと、損害賠償を請求される可能性があります。

・社員証
・カードキー、セキュリティカード
・ロッカーの鍵
・制服
・仕事の資料 etc

辞めた理由に関わらず、手元に派遣先や派遣元からの貸与物がある場合は、速やかに返却しましょう。

(4)給料が少なくなる?

無断欠勤した日の給料は、もちろん出ません。そこでどうにか給料が減らない方法を考えた結果…

「そうだ!無断欠勤しちゃったけど、その日の分は有給休暇にあてよう!」

なかなか良いアイデアに見えますが、結論から言うと、無断欠勤した分を有給休暇にあてることは出来ません。有給休暇とは、本来本人による事前届出があって初めて成り立つものです。無断欠勤で会社を休んだ場合は該当しません。つまり無断欠勤した日数分、当然にお給料は少なくなります。

無断欠勤・バックレにより働かなかった日の分のお給料がもらえないのは仕方ないとして、無断欠勤・バックレの後に、派遣先・派遣元を退職した場合、それまで働いた分のお給料はどうなるのでしょうか?派遣元には派遣社員が働いた分のお給料を支払う義務があります。そのため、それまで働いた分のお給料は支払われます。

無断欠勤・バックレ後はどうする?

「体調が悪くて連絡が出来なかった…」
結果、無断欠勤になってしまった。

「起きたら始業時間が過ぎていた…」
ついつい、連絡せずバックレてしまった。

どちらも決して良い対応とは言えませんが、後悔先に立たず。自分の仕事をどうするのか?自分で考え、自分で決断しなくてはなりません。

(1)引き続き同じ派遣先で働き続けたい。

体調不良ですぐに連絡が取れないということもありますよね。その結果、無断欠勤に…。そういった場合は、連絡ができるようになったら、すぐに派遣元に連絡を入れましょう。あなたが音信不通になっている間、派遣先の連絡を受けた派遣元は東奔西走、所在の確認や派遣先の対応に追われていたはず。
まずは、派遣元に連絡の上、謝罪し、状況の報告を行いましょう。状況によっては、直接派遣先に連絡を入れる必要が出てくるかもしれません。一度失った信用を取り戻すのは容易なことではありません。正直に事情を話して謝ることをおすすめします。
その際、嘘は厳禁。下手に嘘をついてしまうと、のちのち辻褄が合わなくなって、バレてしまう可能性もあります。そうなると、信用を取り戻すのはさらに困難。やむを得ない事情があったなら、その理由をしっかり話して謝罪し、継続したい気持ちを素直に話してみましょう。

(2)すぐに退職したい場合は?

無断欠勤・バックレは厳禁行為だと頭では理解しているけれど…。本来、契約期間に定めのある雇用契約で働く場合、
・職場に嫌いな人がいる
・仕事内容がつまらない、飽きた
などといった理由では、契約途中で辞めることは認められません。そこを理解した上で、どうしても辞めたい場合は、無断欠勤・バックレなどの手段はとらず、まずは派遣元の担当者に、率直に相談してみることをお勧めします。また、親の介護・体調不良で仕事が続けられないなど、やむを得ない事情がある場合も同様。
まずは相談。いかなる場合であっても、無断欠勤・バックレは禁じ手であるばかりか、自分にとって何の得もないことを覚えておいてください。

最後は立つ鳥跡を濁さず

仕事を辞めるとなれば、退職届などのやり取りが出てきます。先ほどお伝えした雇用保険の手続きや、貸与品などの処理が待っています。派遣元によっては、直接の面会による事情の説明や貸与物の返却を迫られることもあります。
だからと言って音信不通のままではリスクしかありません。事情を説明し、双方が納得のいく形で、契約の終了手続き・退職手続きを進めることをお勧めします。立つ鳥跡を濁さずということわざがある通り、去る時は綺麗に去りましょう。

大切なこと

働いていれば人間関係や仕事内容に対して、何かとストレスを感じることもあります。自分自身を無断欠勤やバックレにまで追い込む前に、派遣元に相談したり、リフレッシュすることも大事です。
定期的に派遣元の担当者に相談するのもひとつ。有給休暇があるなら、定期的に休みをとって疲れを取り、ストレス発散できることを見つけて心のバランスを保つのもひとつの方法です。誰にでも仕事の合う・合わないはありますし、就業初日で辞めることだって、すべてが悪いとは言い切れません。

「就業しはじめたばかりだから、すぐに辞めるのは申し訳ない…」

そんな気持ちが芽生えるのも分かります。ですが、我慢した結果、無断欠勤・バックレ行為をしてしまうなら、たったひと言「退職したい」と伝えて下さい。そのために、派遣元の担当者がいるのです。

無断欠勤・バックレ癖がつく前に

ここまで読んでいただければ無断欠勤をしたり、バックレても、メリットよりもデメリットのほうが多いことが分かります。たとえ出来心だったとしても、たった1回の行動でその後の転職活動に影響が出てしまうのです。それに、人は同じ行動を繰り返しがちな生き物です。一度経験してしまった無断欠勤やバックレを、繰り返し行うようになってしまっては取り返しがつかなくなってしまいます。

そのために大切なことは、信頼できる派遣元に出会うこと。日本リックでは、お仕事探しや働くうえで不安なこと・相談したいことなど、担当者がしっかりサポートしてくれます。弊社求人情報サイト【マイキャリア】では、毎日お仕事情報を更新しています!
今の仕事を無断欠勤・バックレしてしまう前に、次の転職先の候補として弊社を入れて頂ければ幸いです。

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