2016年12月09日

仕事中に音楽を聴くとプラス?マイナス?「モーツァルト」で実験

「モーツァルト」が「仕事」にもたらす効果を実験(アイキャッチ)

実際どうなの?「仕事中に音楽を聴く」ってこと。

先日、取引先の担当者の方と、職場で「音楽」を流す話になりました。人材サービスの登録を行うエリアには、音楽が流れるようにしているので、その効果や目的を話していたわけですが、最近は、仕事中に職場へ音楽を流すサービスも増えているようです。

個人の好みがあるし、効率アップするって話のある「クラシック」も人によっては寝ちゃうんじゃ・・・と思いますが、仕事中の音楽って、本当のところ、良い効果が上がるのでしょうか?

まずは自分が「実験台」

「モーツァルト」が「仕事」にもたらす効果を実験(廻込1)
職場での「音楽」=仕事中の「音楽」。まず思いつくのは、動画サイトで見かける「作業用BGM」という表記! 「逆にはかどらない!」という意見は、どんな作業用BGMにもついてまわります。なので、実際仕事中に聴いたことがなかったので、”内緒”で聴いてみました

実験♪♪

○期間→2日間のうち、数時間ずつ (もちろん定時後)
○方法→片耳だけイヤフォン装着 (髪で隠して)

今の職場は、音楽を聴きながらのお仕事はNGなので、大々的には聴いていません。あくまでもこっそりです…。そして、試した結果、ざっと分類すると、以下の通り。

結果♪♪

○効率がアップした仕事→データ集計、ネットでの調べもの、画像修正
○効率がダウンした仕事→こういう記事書き、企画まとめ
○その他の効果→周りが気にならなくなる。気分はすこぶる良い。

つまり、すこぶる気分は良いものの、効率アップへの影響は仕事内容によって変わる。

・・・実験期間は短いし、サンプルは「わたし」だけだし、アップ・ダウンそれぞれに共通性はあるものの、それって私に大きく起因するわけで・・・(はじめから分かっていたけど) 何て意味のない実験!! わたし個人のはかどり具合なんて、これじゃネタにならないぞ、と慌ててちょっと調べてみました。

仕事中に音楽を聴くなら、巷で噂のモーツァルト効果を試してみる

まず、クラシックが効率アップにつながるという話。これはよく聞く話ですね。なかでもモーツァルトは「モーツァルト効果」なんて言葉もあるほど、その効果が研究されてきたらしい。モーツァルトがこの世を去って250年あまり。過去には、NHKでも楽曲の持つ効果を特集する番組を放映したほど、メジャーな話題のようです。

「モーツァルト効果」って?

「モーツァルト」が「仕事」にもたらす効果を実験(廻込2)---モーツァルトの音楽が心身に影響を及ぼすことは、1991年に出版されたフランスの耳鼻科医アルフレッド・トマティスの著書にすでに記述されていたが、一般に知られるようになったきっかけは、1993年にカリフォルニア大学アーバイン校の心理学者フランシス・ラウシャーらが学術誌「ネイチャー」に発表したレターである。この論文においてラウシャーらは、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調」K.448を学生に聞かせたところ、他の音楽を聞かせたり、または何も音楽を聞かせなかった学生よりも、スタンフォード・ビネー式知能検査の空間認識テストにおいて高い成績を示すこと、ただしこの効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけ見られる限定的なものであることを報告した。この効果は「モーツァルト効果」と名づけられ、新聞等で広く報道された。(wikipediaより抜粋)---

この発表は1993年。その後、諸説飛び交っているようですが、生活の中でプラスに影響をもたらすということは事実のよう。でも対象は学生だし、仕事をする職場って特殊だし、説だけじゃ効果に疑問が残るとこ。

「職場」での効用!?

実際に「職場」に導入した例としては、日本の会社として有名なのが、「東京印刷」。職場で24時間モーツァルトを流すことをはじめたことで、こんな驚くべき効果を出しているそうでっ!!

○損失金額とも十分の一以下に減少し、印刷市場が縮小する中、売上高が4割増えている
○印刷ミスが昨対1/7に激減
出展:るいねっと 「モーツァルト効果」でミス件数、大幅減少・・・東京印刷 )  

こちらの会社は、おそらく校正やDTPなど、オペレーションが中心なのでしょうか?それなら、前述した私の(小さな)実験とも近しい効果は一定量見えているようです。

アンケートから見る「職場」での音楽効果

「BGM」が流れている職場で、「BGM」に求める役割とは?? USENが実施したアンケートの結果は以下のとおり。

「モーツァルト」が「仕事」にもたらす効果を実験(挿入1)

出展:(株)USEN ― 仕事中に個人で音楽を聴くことに関する調査 ―

「集中する」が29.6%と、業務による個人差も大いに考えられそうな数値ですが、気になるのは、「周りの雑音を和らげる」という回答。なんと、37.4% という結果。わたしが実際にやってみた時も、一番の効果は、「周りが気にならなくなる」という点でした。隣の部署の話している内容すら耳に入ってくる、注意力散漫なわたしでも、実験していた時間は全く気になりませんでした!

結局「仕事中に音楽を聴く」はプラス?マイナス?

この「周りが気にならなくなる」という点。職場での「おしゃべり」や、キーボードの「エンターキーを押す音」とかを遮断できるので、業務に集中という側面も持ちますが、一方ではこんな弊害も!!

○仕事中に個人で音楽を聴いている人は、5人に1人
○回答者の約半数が、個人で音楽を聴いていることを不快に思う
出展:(株)USEN ― 仕事中に個人で音楽を聴くことに関する調査 ―

そもそも「職場」って!?

そうでした! 音楽が仕事に与える影響を(実験までひそかにして)考えてきましたが、そもそも、職場は個人のスペースではありません!! 個人の仕事がはかどるからといって、「お香」を焚いたり、11時ぐらいに自席で「カレー」を食べ始めることがダメなのと同じ。周りの人に対する影響も考えなくてはいけませんでした!沢山の人が一緒のスペースで働く職場で、音楽が仕事にどう影響するのかは、効率アップだけでは評価出来ないものなのですね。

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