職務経歴書に嘘を書くことは、就職・転職活動で一見有利に思えるかもしれません。
でも、そのリスクを考えたことはありますか?
「ちょっとだけなら大丈夫!」・「バレなければ問題ナシ!」に思わぬ落とし穴やリスクが潜んでいることもあります。
今回は、職務経歴書に嘘を書いたらどうなるか、噓がバレるきっかけとリスクを解説します。
目次
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職務経歴書は就職や転職活動において選考ポイントに影響するため少しでも「良い印象を与えたい!」という考える求職者は多いと思います。職務経歴書に嘘を書いてしまう心理や背景について詳しく見ていきましょう。
応募したお仕事のスキル要件が自分の経験やスキルだと足りない。印象悪い経歴を隠したい。そんなとき、採用のチャンスを上げるため経歴を盛ってしまうことがあります。
エン転職のアンケートによると、約7割が職務経歴書を書く上でわからないことや悩むポイントについて回答しています。その中でも47%の方が、これまでの経歴でアピールできるポイントが見つからない・アピールできる実績がないと感じています。
参考:
エン転職【第9回 職務職務経歴書について】
過去に少し経歴を盛っても問題なく採用された経験がある人ほど、「今回も大丈夫だろう」と思う傾向があります。また、「自分の経歴に嘘ついても問題ない」・「他の人も経歴を盛っているだろう」という心理もあります。
意図的に経歴内容に嘘を書く人がいる一方で、故意ではない記載ミスで職務経歴書に嘘を書いてしまったという場合もあります。職務経歴書を作成したら内容を見返すことで記載ミスはなくなります。
嘘がバレないまま採用されたいと思っても、選考が進む過程、入社時、入社後に思わぬ落とし穴やリスクが潜んでいます。どのようなきっかけで嘘がバレてしまうのか、詳しく見ていきましょう。
面接では職務経歴書を元に具体的な質問がされます。不自然な発言やあいまいな説明から面接官に不信感を抱かれ、バレる可能性があります。
最終面接の段階で、前職の上司や同僚にリファレンスチェックを行うこともあります。リファレンスチェックとは応募者の人柄や実績を確認する行為のことです。
外資系企業では採用途中で行う事が多く、電話・対面・書面で行われます。
入社時に公的書類などの提出が求められる場合があります。これらの書類には実際の学歴・資格取得の証明・職歴・在職期間・収入などが記載されていますので、経歴内容と整合性が取れない場合、嘘がバレる可能性が高まります。
入社して勤務が始まりましたが実際の業務で求められるスキルや知識が不足している場合、上司や同僚に嘘がバレる可能性が高まります。
いっけん小さな嘘だとしても採用の場では深刻な結果になりかねません。内定を取り消されるだけでなく、最悪の場合は大きな問題に発展することも…。
意図的に職務経歴書に嘘を書いたことがバレたとき、どのようなことが起こるのでしょうか。
想定されるリスクや影響について詳しく見ていきましょう。
嘘の経歴で採用された場合、実務スキルや経験が足りないので自分が苦労することがほとんどです。また上司や同僚に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
入社後に嘘がバレた場合、周囲から信頼を得られないだけでなく自分の評価や昇進にも響いてしまいます。会社での居心地も悪くなり、最終的に自分から職場を去る決断をするケースもあります。
職務経歴書に嘘を書いても基本的には罪になりません。
しかし、採用に必要な資格を取得していると嘘をついた場合には、会社側が騙されたと感じるだけでなく損害賠償請求を検討される可能性もあります。また、最悪の場合は懲戒解雇の対象になることも考えられます。
自分をよく見せるための小さな嘘が、大きな問題に発展するリスクがあります。
自分をよく見せるためのアピールとして職務経歴書に噓を書いても、選考が進む過程・入社時・入社後のいずれかの段階でバレる可能性が分かりました。嘘がバレてしまった後のリスクや影響を考えれば嘘は書かない方が身のためです。
「どうしても書きにくい経歴がある場合、どうしたらよいの?」
「今までの経歴でアピールできる部分がないんだけど…」
そういった場合でも、しっかりアピールできるポイントを説明します。
職歴にブランク期間がある場合、その理由をどう説明するかが重要です。
例えば資格の勉強をしていた、ハローワークで職業訓練をしていたなどのスキルの向上を目的とした理由です。ブランク期間中に資格を1つ取っておくと説得力は増します。
また、出産・育児、家族の介護をしていたなど、やむを得ない事情はしっかり伝えましょう。
希望するお仕事で求められているスキルが不足していると感じても、今まで経験した業務を振り返り、関連するスキルや取り組みは何だったか探してみましょう。
例えば、工夫して取り組んだことで問題解決した経験やアイデアを出して成果を上げたエピソードはアピールポイントになります。入社してからどう活躍したいのか、前向きに働く意欲をアピールすることが大事です。
職務経歴書に嘘を書くことは採用のチャンスを上げるために有利に思えるかもしれませんが、実際は多くのリスクを伴います。面接・リファレンスチェック・入社時の書類確認、実際の業務でのスキル不足など、様々な場面でバレる可能性があります。
採用されたいと思っても嘘は書かず、正直な職務経歴書で就職・転職活動に臨みましょう。
職務経歴書の書き方については、以下の記事も参考にしてください。