「何の仕事をしているの？」と聞いてみると
「ネットワークエンジニアだよ」って。
なんだかとてもかっこいい感じがする。いまいち何をやっているのかピンとこない。
なんとなく、「仕事はネットワークエンジニアです」って言ってみたい。
一度はなってみたいネットワークエンジニア。
一体どんな職場で活躍しているのでしょうか？
具体的な仕事の内容は？
ネットワークエンジニアを目指すには何をすればいいのでしょうか？
多くのひとが憧れ、目指しているネットワークエンジニア。今回は、その基本から、苦労・やりがいなどを解説してみます。
ネットワークエンジニアとは、その名の通り、コンピュータ間のネットワークを専門に扱うエンジニアです。複数の人が、個々のパソコンからデータを快適に送受信できるよう、ネットワークシステムを作り上げ、実際に使ってもらいます。そして、もし何か問題が起きたら、その原因を調べ、問題解決をするポジションです。その技術力や工程によって、ネットワークシステムの設計・構築を担当したり、運用や保守・サポートを担当したりします。
ネットワークエンジニアには、データセンターや通信系企業などを中心に、様々な企業に活躍の場があります。その中から、注目度が高まっているデータセンターでの勤務についてお話します。データセンターとは、サーバーと呼ばれるコンピュータや、様々なデータ通信ネットワーク装置を集約・設置し、管理運用している施設のことです。データセンターでは、コンピュータやネットワークが正常に動作しているか、常に維持・管理しています。その中で、ネットワークエンジニアは、ネットワークのエラーが起こっていないか監視したり、何らかのエラーが発生した場合に解決のための調査をしたり、発生した問題を解決したりします。また、エラーが発生していない時間帯には、過去のエラー履歴の確認や、エラー発生時の対応マニュアルの整備を行い、来るべきエラーの発生に備えたりもしています。その他にも、新しい機器の導入・設置の際のネットワーク接続対応、古い機器の入れ替えや撤去作業を担当することもあります。
それでは、未経験のあなたが、憧れのネットワークエンジニアになるには、どのような方法があるのでしょうか？2つの事例を見ていきましょう。
業務の経験が全くなかった初心者のAさんは、「未経験」から受け入れてくれるネットワークエンジニアの求人に応募してみました。応募した仕事は、データセンターでのネットワーク監視のお仕事。データセンターは、100を超えるコンピューターやネットワーク機器を抱える大規模な施設も多く、知識や経験を得るにはとても魅力的な環境です。どんなエラーが発生し、原因特定には具体的にはどのような調査を行っているのか。エラーの解決に向けてはどのように対応していくのか。一連の流れを把握することができます。Aさんは、日々の業務を通じ、知識と経験を少しずつ積み上げています。
未経験からネットワークエンジニアを目指すには、資格を取得するのもひとつの手段です。ネットワーク系の資格には、CCNA・CCNP・ネットワークスペシャリストなど、たくさんの資格があります。中でもCCNA・CCNPは、世界的に有名なネットワーク関連機器メーカー「シスコシステムズ」が実施している認定資格です。参考書もたくさんあるため独学で所得を目指す方もいれば、資格取得のためのスクールで学ぶこともできます。Bさんは、「CCNAを持っていれば実務経験がなくてもOK」という求人が多いことに注目し、CCNA取得に向け、勉強を続けています。無事CCNA資格を取得できたら、応募できる求人も広がり、よりネットワークエンジニアになるチャンスも広がりそうですね。
実際、ネットワークエンジニアの方々には、どんな苦労ややりがいがあるのでしょうか？
やはり一番の苦労は、予期せぬネットワークトラブルが発生したとき。24時間365日繋がっていることが求められるネットワークは、深夜や土日に発生しても、迅速に対応しなければなりません。エラーによっては、長時間かかっても解決できず、復旧作業が深夜に及んでしまったりして、不規則な生活になる可能性があります。もちろん単独で復旧作業を行うときばかりではありませんが、予期せぬエラーで調査が難航し、対応してもスムーズに解決できない時が、一番の苦労といえるでしょう。
ネットワークは繋がっているのが当たり前の世界。その苦労はユーザーにはなかなか伝わらないものです。問題が起きないことこそが信頼の証です。「今日一日、みんなが平和に仕事ができているのは、ネットワークを支えるこの業務があるからこそ！」と感じることができれば、より一層やりがいを噛みしめることができるでしょう。もちろん、エラーが発生した際に迅速に解決できた時の充実感、ユーザーからの感謝の言葉も、大きなやりがいとなります。日々の勉強や経験が実を結ぶ瞬間です。
ネットワークエンジニアの将来性はどうでしょうか。世界中で使用されているコンピュータ。そしてネットワーク。話題のIoTや新たな通信規格の商用化…様々なニュースを見ている限り、今後も需要のある職種といえるでしょう。一方で、ITは日々進化しており、せっかく習得した知識も数年後は使わない可能性もある世界です。コツコツ勉強して最先端の技術にも順応していく必要があります。
未経験の方は、監視業務からスタート。初歩的なエラー対応やトラブルシューティングを通じて、知識・経験を深めていきます。徐々にステップアップし、ネットワークの設計や構築まで進む事を目指しましょう。設計構築とは、予算や要望に応じてネットワーク機器の選定、配置、設定を行うことです。既にあるネットワーク機器の管理ではなく、自分で設計していく工程を指します。
設計構築まで進んだら、その後のキャリアパスにはどのようなものがあるのでしょうか。一般的に、ゼネラリストになるか、スペシャリストになるか、という選択肢があります。
ゼネラリストは、プロジェクトマネージャーや、コンサルタントなどのマネジメントを担当するポジション。今までの経験を活かして、ネットワーク構築・運用プロジェクトの全体を管理します。メンバーの育成や、業務進捗、課題などの解決に向けた動きも必要になり、様々な能力が求められます。
一方で、スペシャリストは、ネットワーク構築から運用までの各工程の知識を深めていきます。技術力の高いエンジニアとして、活躍の道を探ります。難易度の高いネットワークスペシャリスト資格を保有している方などはスペシャリストです。ネットワークスペシャリストはどこの企業でも需要が高く、先が明るいと言えるでしょう。また、スペシャリストの中には、企業に属さずフリーランスとして活躍しているエンジニアもいます。
このように、ネットワークエンジニアは、コツコツと経験を積んだ先の将来、全体を管理するポジションを目指したり、技術を極めたりすることができる職種です。将来どのようになっていくのか、そのための“今”と考えれば、難しい勉強も頑張るモチベーションとなるのではないでしょうか。
ネットワークエンジニアは、IT業界に興味があり、技術を極めていきたいという想いがないと、知識を深めることも難しいかもしれません。一方で、最先端の技術に触れ、どんどんスキルアップしていきたいと考えている方には最適な職種。興味を持った「今」が吉日。まずは、どんな求人があるのか、実際に募集中のネットワークエンジニアの求人でチェック！
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