2020年09月25日

契約書と実際の業務内容が異なる派遣社員の対処法

契約書と実際の業務内容が異なる派遣社員の対処法(アイキャッチ)

派遣社員なのに契約書にない業務を指示された

「業務内容や勤務時間、勤務地など、自分の条件にあった仕事を選ぶことが出来る」

これが派遣社員として働く理由。「最初に結んだ契約以外の業務をしなくていい」ことこそが、私を含む多くの方が派遣という働き方を選ぶ理由にもなっていると思うのです。

そんな私は先日、あるトラブルに見舞われました。派遣会社から紹介してもらった仕事は、「データ入力業務」。事前の説明では、「取引先のデータを専用システムに入力する」だけという仕事でした。とある企業の営業所に席をおくものの、仕事はデータ入力のみ。電話対応はおこなわないという内容。もちろん契約書の記載内容も同じです。

派遣社員なのに何で?

ところが派遣先に出社してみると、契約書の内容と全く異なる出来事が…派遣先の担当者は、データ入力の傍ら、お客様からの電話対応を指示されました。それもかなりの数…。事前の説明はもちろん、契約書にも一切電話対応のことは触れられていなかったというのに!

「派遣社員なのに何で?」

これが私の正直な疑問。でも一体、どうしてこんなことが起こるんでしょう?今回は、こうした状況が発生する原因と、起こってしまったときの対処方法をお届けしたいと思います。

契約書と実際の業務内容が異なる理由とは?

業務内容や働き方が事前に定められている派遣。にも関わらず、どうして契約に定められた「業務内容」と「実際の業務」に違いが出てしまうのでしょうか?

契約書と実際の業務内容が異なる派遣社員の対処法(挿入3)

① 派遣先の担当者が「社員がひとり増える」と考えてしまうとき

派遣先企業の方々が、「派遣社員」の受け入れを、「社員」がひとり増えるのと同様に考えてしまう場合があります。担当する業務が決まっている派遣社員を受け入れるにも関わらず、「ひとり増えるんだから、いろんな仕事をしてもらおう」などと思ってしまう場合です。

本来であれば、派遣会社が派遣システムや派遣社員の働き方などを説明し、派遣先企業では派遣先責任者や指揮命令者が理解し、契約で定められた範囲の中で仕事の指示をしていく必要がありますよね。派遣社員の働き方をしっかりと理解せず、何となく「社員がひとり増える」と思って派遣社員を受け入れてしまう場合に起こりがちな出来事です。

② 派遣会社と派遣先企業間の契約内容が曖昧なとき

派遣会社と派遣先企業が、業務内容についての取り決めが曖昧なままに派遣契約を結んでしまう場合です。派遣契約が曖昧だと、その曖昧な内容のまま雇用契約が締結され、担当する業務が、派遣会社・派遣先企業・派遣社員それぞれにおいてボヤっとしてしまうといった場合です。

こうした場合は、事前の説明内容や契約書の記載内容が不明確になるのはもちろん、実際の業務内容の認識に違いが生じ、「聞いていた内容と違う」とか、「契約書に書かれていないことを指示される」なんてことが起こりやすくなってしまいますよね。

③ 派遣先企業が確信犯だったとき

非常に稀ではありますが、派遣先企業が派遣会社と結んでいる契約内容を無視して、派遣社員に業務指示を出してしまうケースもゼロではないようです。派遣社員を受け入れた後に、予定をしていなかった仕事が増えてしまい、派遣会社に黙ったまま派遣社員にその仕事を指示してしまうケースなども同じ。

派遣先企業が、契約外の業務であることを理解しているにも関わらず、派遣社員に契約外の業務を指示する。こうしたケースは少し悪質です。でも実際にあるみたいなので要注意ですね。

契約書と実際の業務内容が異なったときの対処法

契約書と実際の業務内容が異なる派遣社員の対処法(挿入4)

もし契約に定められた業務内容と、実際の業務内容が違ってしまったらどうしたらいいんでしょうか?私が考えたのは以下3つの選択肢。あなただったらどれを選びますか?

① 契約と違うから出社しない(無断欠勤・無断退職)
② 派遣先企業に相談する
③ 派遣元(派遣会社)に相談する

実際にどれを選択したかですって?それはもちろん「③派遣元に相談する」です!

絶対にやってはいけない2つの対処法

派遣会社に相談した結果、どうなったかも気になるところでしょうけど、まずは①と②について、選択しなかった理由をお知らせしておきますね。

無断欠勤・無断退職は自分の評判を下げるだけ

契約していない電話や来客の対応を指示されて、正直頭に血が上りました。「こんなの私の仕事じゃない!」って。契約してない仕事をやらされるくらいなら、「もう出社せずに辞めてやる!」なんて思ったことも。でも、社会人である限り、無断欠勤や無断退職なんて、理由はどうあれ自分の評判を下げ、信用を無くすだけですよね。当然、後味も悪いだろうし、今後の面接でどうして退職したか聞かれても回答しずらいし。もちろん今の派遣会社からの仕事紹介は絶望的。そんなことを考えた結果、無断欠勤からの無断対象をすることはやめました。

私の契約先は派遣会社だった

私の職場は派遣先。仕事の指示をするのも派遣先。それなら派遣先の上司に相談するのがいいかな、なんて思いました。だけど、冷静に考えてみると、派遣先と私、直接契約してないんですよ。私が契約しているのは派遣元(派遣会社)。契約してない相手に、契約内容について相談するとか交渉するなんておかしいかなって。それに、派遣先と派遣会社がどんな話をしているかなんてわからない。なので、派遣先に直接相談することは、やめることにしたんです。

派遣会社に相談する前にここをチェック!

契約書と実際の業務内容が異なる派遣社員の対処法(挿入2)

こうして契約に定められた業務内容と、実際の業務内容が違うという状況に陥ってしまった私は、今回のお仕事を紹介してくれた派遣会社の担当さんに相談することにしました。相談するにあたって、手元にあった、

・スタッフ募集をしていた派遣会社の求人情報
・お仕事紹介時に説明してもらったときの業務内容のメモ
・派遣元と結んだ契約書(就業条件明示書)

の3点を再確認。いずれも仕事内容は「取引先のデータを専用システムに入力」するといったもの。電話対応は含まれない旨のメモも。これさえあれば、感情的にもならず、落ち着いて相談が出来ます。

さらにどのような経緯で今の状況になってしまったのか、今後どうしていきたいのかという点も含めて、しっかりとお話していくことが必要ですよね。

派遣会社に相談するのが大正解

ここまで準備が出来たら、早速、派遣会社の担当さんに相談。担当さん、丁寧に状況をヒアリング・把握してくれて、派遣先と状況改善のための交渉を進めてくれました。結果、私の仕事は、当初契約で取り決めた通り「取引先のデータを専用システムに入力」する業務に修正。派遣会社はもちろん、派遣先の皆さんも納得してくれて、契約の範囲内で仕事が出来るようになったんです。

このように大半の派遣会社は、派遣社員からの相談には真摯に対応してくれるはずです。無断欠勤をしたり、派遣先に直接相談することなく、派遣会社に相談して、本当に大正解でした。

こんな派遣会社は要注意!

ただ、私のようにならないこともあるようです。私と同じように契約した業務内容と実際の業務内容が異なり、派遣会社に相談した友人の話。派遣会社の担当さん、話を聞いてはくれたものの、何だか面倒くさそうな感じで「何とかうまくやってください。」と言われたんだとか。その結果、業務内容は契約にはない内容のまま。改善されることもなかったようです。

このように、派遣社員の相談に、派遣会社が真摯に対応してくれない場合は要注意!派遣会社には、派遣社員の相談や職場のトラブルに迅速に対応する義務があるはず。派遣社員として、より良い働き方を求めるなら、義務をないがしろにする派遣会社は見限ったほうがよいかもしれません。

改善されなければ辞めても大丈夫!?

とはいえ、契約内容が異なったまま改善されない場合に悩むのは、「契約期間内だけど辞めて大丈夫?」という点。でも、安心してください!契約に定められた業務内容と実際の業務内容に明確な違いがあるにも関わらず、その状況が継続し続けるのは、派遣会社の契約不履行。この場合は、契約期間中の退職でも、契約不履行に問われることはありません。なので、そこは自信を持って派遣会社に「辞めます!」と退職の話を持ち掛けてみてもいいと思います。

派遣会社をうまく頼って自分らしく働く

契約書と実際の業務内容が異なる派遣社員の対処法(挿入5)

契約によって定められた範囲の中で仕事をする派遣という働き方。取り決めた内容は、契約書(就業条件明示書)に記載し、派遣会社・派遣社員間で合意するのが大前提です。とはいえ、実際に働く場所は、派遣社員から見て何の契約関係もない派遣先企業。派遣会社と派遣先企業とのやり取りによっては、残念ながら、契約通りに業務が運用されないなんてこともあり得る話です。

そんなときに頼りになるのは派遣会社の担当さん。派遣社員という自分の立場を守るためにも、契約書の中で曖昧だったり、違和感があったり、詳細が不明瞭なことなどは、遠慮せずに派遣会社に相談することがおすすめです。もちろん、働きはじめた後に起こった問題も同じこと。

今すぐ確認、派遣会社との契約書

契約内容をよりクリアにして、社会人としてのルールを守りつつ、派遣会社に頼るべきところを頼ってよい関係を築く。これこそ派遣社員として活躍するための重要なノウハウのひとつです。それにしてもあまり真剣に読んだことのなかった契約書。今回、その契約書の大事さが身に染みました。どうか皆さんも、ご自分の契約書、しっかりご覧になってくださいね。

 

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