2015年04月06日

「国家資格」と「ベンダー資格」 とるならどっち?(IT編)

「国家資格」と「ベンダー資格」 とるならどっち?~IT編~(アイキャチ)

誰もがひれ伏すIT系の資格とは!?

IT業界を目指す方々からいただく質問で多いのが、資格取得に関することです。

「水戸黄門の印籠のように、誰もがひれ伏す資格はないのか?」

よく聞かれますが、さすがにそんなものはありません! IT系の資格にも色々な資格がありますが、大別すると「国家資格」と「ベンダー資格」に分けることができます。

「どちらが先々・将来の就業に役に立つのか?」
「国家資格」と「ベンダー資格」  とるならどっち?~IT編~(廻込1)
もちろん、人によって条件や志向も異なります。ゆえに、役に立つ・優劣を決めるのはナンセンスざんす、と言われそうです…。そこで今回は、これから資格取得を志すみなさんに向けて、IT系資格の基本的なメリットとデメリットを挙げてみます。将来に向けての判断材料になるとよいのですが。

国家資格代表、情報処理技術者試験

まずは国家資格。その代表格といえば「情報処理技術者試験」ですね。経済産業省が、ITに関する知識・技能が一定水準以上であることを認定してくれる「国家資格」。例年50~60万人が受験しています。受験料は全試験区分共通で5,100円(税込)。まことに懐に優しいと言えますね。おまけにこの資格、有効期限は ”いまのところ” ありません。以前の(今も?)IT系企業では、入社1~2年のうちに、「基本情報技術者試験に合格すること!」という社内ルールがあり、社内勉強会や社外セミナーがよく行われていました。

先立つものが必要なベンダー資格

「国家資格」と「ベンダー資格」  とるならどっち?~IT編~(廻込3)一方のベンダー資格。ベンダー資格とは、企業が自社製品に関する知識や技能が一定水準以上であることを認定してくれる民間資格です。マイクロソフト社の認定資格や、シスコシステムズ社の認定資格が有名ですね。受験料は、資格によって異なりますが、概ね10,000~15,000円。もちろんこの金額を超える高額なものあります。情報処理技術者試験よりかなり高額で、さらに有効期限を設けている資格もあります。当然、有効期限が過ぎると、その資格は失効してしまいます。資格が失効しないように更新をしたり、失効してしまったときは再受験が必要になります。

ベンダー資格は維持管理をしっかりと!

機器の機能向上等を考えると更新制度は必要だとは思いますが、受験者の立場で言うと、少々つらいですね。苦労して取得しても、仕事が忙しくて気づいたら失効していた…なんてことのないよう、目指す資格に有効期限があるかどうかも事前に確認しておきましょう。

注)ベンダー資格の受験料や合格一時金等で支援する会社もありますので確認してみましょう(あくまでも会社によります)。

「国家資格」 VS 「ベンダー資格」

大まかに資格の種類や特徴について触れましたが、みなさんの先輩エンジニアの意見はどうなのでしょうか?そこで当社の技術チームに所属する各メンバーに、資格について訊いてみました。すると、なんとしたことか!

国家資格がオススメ派

(A氏)国家資格は、製品に特化しない基礎知識を問う資格。すぐに業務で実践できる訳ではないけれど、マニュアルにない問題が発生した時の問題解決力や応用力が身につく。例えば、今後x社製品がy社製品に取って替わられた時にも、製品特化していない方が良い。国家資格を勉強すべき!

(B氏)もちろん国家資格推し! ベンダー資格は、有効期限を設けて、更新制になっているものが多い。実際、更新疲れもしていまったので、一度取得すれば、永遠にライセンスホルダーになれる国家資格に取り組むべき!

ベンダー資格推奨派

(C氏)実務にすぐ現場で活きるのはベンダー資格。自分のキャリアパスを念頭にベンダー資格を勉強すべき。実務スキルの裏付けとしても、新たな技術への挑戦のきっかけとしても、ベンダー資格は実践に役に立つ!

(D氏)転職活動をしていたとき、高い評価をもらえたのはベンダー資格。有効期限が切れたり、失効しないように注意をする必要はあるけれど、技術も日々進歩しているので常に新たな技術の習得は必須。資格を維持することが、最新技術にも対応することになるので、一石二鳥。

まとめ

調査の結果、どちらの資格が良いかは、意見がまっぷたつに分かれる結果となりました…。まったく結論を出せる気配がないので、各メンバーの話を聞いた上で感じたことをまとめに書いて、このテーマを一旦終えることとします。

ITスキルの棚卸しに最適な「国家資格」

「国家資格」と「ベンダー資格」  とるならどっち?~IT編~(廻込2)
情報処理技術者試験などの「国家資格」は、特定の製品に限定されないため、目に見える形で即効的に活きる資格ではありません。しかし、IT業界に身をおく者として、知識の整理をおこなうためには、大変役に立ちます。加えて、長期的なスパンで考えると体系的学習で地力がつくとも言えます。自分自身のITスキルの「棚卸し」としてもかなり有効に活用できます。

そこは自分自身のために…

一方、「ベンダー資格」は、製品特化型の資格。そのため、対象となる製品が導入されている現場では、仕事に目に見える形で役に立つと言えます。これからIT系資格の取得を目指すみなさんにとっては、当面は情報処理技術者試験(基本情報or応用情報)の合格を目指しつつ、更に配属先の業務で必要とされるベンダー資格も勉強することが理想形だと思います。

結局どっちもか!という声が聞こえますが、、、そこは自分自身のためですから、頑張って下さい!

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「国家資格」と「ベンダー資格」  とるならどっち?~IT編~(挿入)

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