2015年10月08日

知ってるつもりで実は知らない「有効求人倍率」徹底解剖!

知ってるつもりで実は知らない「有効求人倍率」徹底解剖!(アイキャチ)

有効求人倍率って何?

仕事を探していると、よく耳にする言葉「有効求人倍率」。過去最高水準なんて言われていますが、

「それが仕事を探している私にどれくらいプラス?」
「良いらしいけど・・・数字だけ言われても、いまいち実感がわかないよね」

なんて、サラッと流している人も多いのでは?そんな方向けに、あらためて「有効求人倍率」について、書いていきたいと思います。

有効求人倍率の計算方法

「有効求人倍率」は、毎月、厚生労働省から発表されています。厚生労働省のホームページを見ると、こうあります。

「公共職業安定所(ハローワーク)を対象とした、 “求職者に対する求人数の割合をいい、(中略)「月間有効求人数」を「月間有効求職者数」で除して得た”数値」

参考:厚生労働省ホームページ

すごく簡単に言うと、「ハローワークで募集中の求人数÷ハローワークで仕事を探している人」で導き出される数字。つまり、仕事を探している人1人あたり、いくつの仕事があるのかを算出したのが、「有効求人倍率」です。

有効求人倍率を計算してみた

「計算方法が分かってもイメージがわかない・・・」なんて、数字全般が苦手な(私のような)人向けに、具体的に数字を当てはめてみましょう。

■ 10件の求人に対して、25人の応募 → 1人あたり、0.4件(求人倍率0.4倍) 
■ 10件の求人に対して、5人の応募 → 1人あたり、2件(求人倍率2倍) 

つまり、求人倍率が高ければ高いほど、“仕事が多い”けど、“探している人が少ない”…いわゆる「売り手市場」です。数字上では、仕事を探している人が仕事を選べる状態、売り手にとって好都合な市場です。

逆に、“仕事が少ない”けど、“探している人が多い”状況が、「買い手市場」。企業が人を選り好みできる、買い手にとって好都合な市場です。

2015年7月の有効求人倍率…東京都は1.76倍!

さて、概念が分かったところで、今の状況を見てみましょう。

知ってるつもりで実は知らない「有効求人倍率」徹底解剖!(挿入1)

今発表されている、一番新しい数字は、2015年7月の倍率。2009年9月以降、どんどんと上昇して、過去最高水準なんて言われています。一番高い東京都は、なんと「1.76倍」。この1.76倍。分かりやすく、小さい数字で考えてみると、こんな感じ。

「20人に対して35件」・「100人に対して176件」・「200人に対して352件」・・・

ひとりに必ず1件はある。そんな状態が続いています。

※ちなみに、人材派遣の求人は、ハローワークで募集を行っていないものも多数あるため、発表になっている数値より、更に求人数は多い状況です。

上昇する有効求人倍率と下降する完全失業率

有効求人倍率の高さが表すように、探している人より求人の件数が多くあるのが現在の世の中。実際、失業率も改善傾向にあって、就業者数は8ヶ月連続の上昇、完全失業者数も62ヶ月連続で減少しています。

知ってるつもりで実は知らない「有効求人倍率」徹底解剖!(挿入2)

出典:総務省統計局ホームページ

ただ、この「有効求人倍率」や「失業率」は都道府県や業態によって、数字にかなりバラつきがあります。

有効求人倍率の使い方

職種や希望の条件など、自分ひとりに当てはめてみると、その数字がそのまま役立つかというと、私個人としては、あくまでも市場感として捉えることをオススメします。労働や雇用に関しては、その他にも様々な数値があります。単語や数字だけで見ると小難しいですが、ちょっと紐解くだけで、世間の流れが分かる数値も多かったりします。

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