2021年02月10日

職場見学って何するの?派遣で仕事に就くまで徹底解説!

派遣で働くための次なるステップ「職場見学」

派遣会社に登録し、派遣社員として働くための次なるステップは「職場見学」。
前回は「派遣登録」について、登録方法や流れについて解説しました。
詳細は、こちらををご覧ください。

「派遣登録って何をするの?派遣登録の方法や流れを徹底解明!」

目次

※運営会社「日本リック」について
日本リックは1984年設立の総合人材サービス会社です。規模こそ大きくないですが、取引先企業や派遣で働くみなさんとの信頼関係を大切に、満足いただけるサービスを提供しています。
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「職場見学」のアレコレを徹底解説

派遣会社によって、「顔合わせ」、「事前面談」などと呼ばれることもあります。派遣が初めの方には聞きなれないワードかもしれませんね。
今回は、派遣社員の希望に基づいて行われることになっている「職場見学」のアレコレを解説します。

「職場見学」ってなに?

派遣社員として働く場合に設定されることの多い職場見学。
職場見学とは、働く可能性のある派遣先企業の職場を、働きはじめる前に訪問・見学することです。実際の職場環境を確認することの他、派遣先の担当者から仕事の進め方や必要とされるパソコンスキルなど細かな業務内容を説明してもらうことが出来ます。
派遣のお仕事に応募すると、多くの場合、派遣会社から職場見学をおすすめされます。
なぜなら職場見学は、派遣社員の方からの希望にもとづいて行われるものとされているからです。

「職場見学」って「面接」のこと?

働きはじめる前に派遣先に行くなんて「面接」みたいですよね?でも、「職場見学」は面接ではありません。
労働者派遣法では、派遣先企業が特定の派遣労働者を選んではいけないと決められています。(第26条)
派遣社員は、雇用主である派遣会社(派遣元企業)が選ぶのであって、雇用関係のない派遣先企業が、派遣社員の面接をすることは出来ません。

それゆえ職場見学は、派遣スタッフ自らがその派遣先企業で勤務するかどうかを選ぶ場であり、派遣先企業が派遣社員を選ぶ、面接ではありません。
面接ではありませんから、派遣先企業により派遣社員の就業機会が不当に狭められる恐れがある行為は禁止されています。

<禁止行為の一覧>
 ①事前面接
 ②履歴書などの応募書類の提出要請
 ③若年者に限定
 ④性別を限定
 ⑤適正検査

「職場見学」には行ったほうがよい?

それでは、職場見学には行かなくてもいいのでしょうか?
職場見学は、派遣社員の希望にもとづき行われるのであれば、行かないという選択もありです。ただ、職場見学に行かなければ、見たことも、行ったこともない職場で、事前知識も準備も出来ないまま働きはじめることになります。
働きはじめた後で、「イメージしていた職場と違う」、「想像していた業務内容と異なる」などといったミスマッチを避けるためにも、行った方が良いです。

「職場見学」の流れ

求人情報だけでは分からない、職場の雰囲気を知る貴重な場であり、派遣社員・派遣先企業双方の不安を解消することのできる職場見学。
実際には、どんな流れで、どんなことをしているのでしょうか?一般的な流れを見ていきましょう!

(2)派遣会社の担当者と簡単な打ち合わせ

待ち合せの後は、派遣先企業のロビーや近くの喫茶店などに場所を移して、派遣先企業訪問前の簡単な打ち合わせを行います。
職場見学の一連の流れを確認したり、自己紹介、質疑応答の練習や確認をします。派遣先企業の担当者からどんなことを聞かれるか、簡単なレクチャーがあることも。
不安なことがあれば事前にまとめておき、この場で確認しておくとスムーズです。

(3)職場見学の実施

打合せの後は、アポイント時間にあわせて派遣先企業へ。
派遣先企業の担当者・派遣スタッフ・派遣会社の担当者で、職場見学のスタートです。派遣先企業や派遣会社によっても多少異なりますが、職場見学で行われる内容はこちらです。

 ①自己紹介
 ②派遣先企業からの業務説明
 ③派遣スタッフの職務経歴説明
 ④質疑応答タイム

一連のやり取りを経て、職場内の見学も行ないます。
この職場で働けそうか、自身が思い描いているイメージと合っているか、社員の雰囲気や全体の雰囲気はどうか…などしっかり確認しましょう。
派遣先企業の担当者や派遣会社の担当者から話で聞いているとはいえ、見ると聞くとは大違い。実際に目で見て感じることでよりリアリティが増します。

また、気になることがあれば派遣先企業の担当者に質問し、回答が的を射た内容か注目しましょう。丁寧な対応をしてくれる企業であれば、比較的職場の雰囲気も自分との相性も良い可能性が高いです。
職場見学の所要時間は、だいたい30分~1時間程度です。

(4)職場見学の終了

一連のプロセスを経て、職場見学は終了です。お礼を伝え、派遣先企業を出ます。
派遣先企業を出た後は、派遣会社の担当者から職場見学の印象を聞かれたり、フィードバックを受けたりすることもあります。「是非やってみたい」、「こんなところが不安」など、終わった後の素直な気持ちを伝えてOKです。
また、緊張のあまり聞けなかったこと・終わった後に疑問に残ったことなどがあれば、遠慮なく派遣会社の担当者を通じて確認してもらうようにしましょう。

「職場見学」の具体的な内容

次に、職場見学時にやりとりする内容を、それぞれ詳しく見ていきましょう。

①自己紹介

職場見学の場では、派遣先企業による派遣スタッフの特定行為を避けるために、以下の情報を伝える必要はありません。ですが、名乗らないのは社会人のマナーとして好ましくありませんし、お互いが名前を知らないままでは、スムーズなコミュニケーションに支障をきたしてしまいます。
特別な事情がない限り、初めに名乗って挨拶をしましょう。

<個人の特定につながる情報>
 ・氏名・年齢・住所
 ・家族構成・世帯年収
 ・前職の退職理由
 ・学歴
 ・結婚・離婚・出産に関する質問
 ・宗教・信仰の有無

万が一、これらの内容を質問された場合、応える必要はありません。派遣会社の担当者は、職場見学の進行役をしながら、派遣先企業の担当者が特定行為に当たる質問を派遣スタッフにしないよう、目を光らせています。
そして、答えられない質問を防いだり、答えにくい質問にフォローを入れるために同席をしているのです。

②派遣先企業からの業務説明

派遣先企業の担当者から、仕事内容や1日の流れ、業務ボリュームや繁閑、必要スキルが説明されます。
説明を受ける際は、改めて求められるスキルや知識を自分のそれと比べ吟味しましょう。業務内容だけでなく、部署の男女比や年齢層、残業の有無、他の派遣社員の就業状況も確認しておいた方が良いです。

働きはじめてから「思っていた業務内容と違う…」など、ミスマッチが起こらないよう、自分が任される業務内容や置かれる環境について、きちんと確認・理解しておきましょう。

③派遣スタッフの職務経歴説明

前述したとおり、派遣会社が派遣先企業に対して、派遣スタッフの履歴書や職務経歴書を提出することはありません。
その替わりに、多くの場合、「スキルシート」「キャリアシート」といったシートを提示します。このシートは、派遣会社に登録した際に提出した職務経歴書を元に、派遣会社が過去の経験・スキルなどをまとめた書類です。職務経歴や保有スキル説明は、このシートを元に説明します。

スキルシートに書かれた経歴内容に、補足情報を盛り込んで説明すると分かりやすいです。
例えば、勤務期間、担当職務ではどんなアプリケーションを使用して何をしたのかなど伝えましょう。また、応募先企業の仕事内容と過去に似たような経験があれば、その内容を具体的に伝えるとアピールポイントにもなります。
あらかじめ過去の職務内容を整理しておき、スムーズに話せるように準備しておきましょう。

④質疑応答タイム

派遣先企業からの仕事内容説明、派遣スタッフの職務経歴説明が終わると、質疑応答タイムに入ります。面接とは違い、選考を目的とした内容の質問をされることはないとされています。
このシーンで派遣先企業からよく聞かれるのは、派遣スタッフの業務経験や保有している資格やスキルについてです。

一方で、派遣先企業の担当者への質問の際は、業務説明や職場内見学で、まだ気になることがあれば質問しましょう。事前にしっかりと準備をして、前向きな姿勢をアピールできる質問ができればベストです。

でも実際は「何を聞いて良いか分からない…」という方も多いですよね。
もし、質問が思いつかなかったり、これまでの説明で質問することがなければ、
「十分、御社のことを知ることができました。ありがとうございました」と伝え、
無理に質問しなくても大丈夫。こうしておけば、その場しのぎの無理な質問することで印象を悪くしてしまうこともありません。

それと、気になってはいても「してはいけない質問」があります。それは、待遇面に関する質問です。
なぜなら、派遣スタッフを雇用しているのは派遣会社だから。待遇面に関する調整や交渉、管理は派遣会社が行うため、派遣先企業に質問することは避けましょう。

「職場見学」にまつわるこういう場合はどうするの?

最後に、職場見学にまつわる皆さんからのご質問にお答えします。

「職場見学」当日の服装や身だしなみは?

服装は、スーツまたはオフィスカジュアルが無難です。派手な色や露出が高いものは控え、落ち着いたものを選びましょう。
髪が長い方は結んでまとめたり、化粧はナチュラルメイクに。髭は剃るなど、清潔感を出しておくと良いです。また、職場見学では、メモを取ることで、積極的な姿勢を見せることも出来ますので、筆記用具も持参しましょう。

「職場見学」の結果はどうする?どうなる?

長期のお仕事でも、短期のお仕事でも、新しい職場を決める際には慎重に。職場見学が終わったら、まずはもう一度、自分の希望と職場見学で見たり聞いたりした内容を、振り返ってみます。
その上で、派遣会社の担当者へ、就業の意思を伝えるようにしましょう。

また、派遣会社からの連絡が、その日中なのか、翌日になるのかも気になりますよね。
派遣会社から連絡が入るタイミングは、概ね当日~遅くても3日程度。ただ、希望するお仕事の状況によって違うので、一概には言えません。まずは自分の気持ちや状況をしっかりと伝えた上で、派遣会社からの連絡日を確認するようにしましょう。

「職場見学」をした後も辞退できる?

事前に聞いていた仕事内容と違った、詳しい業務内容を聞いてみたら自分には無理そうだった、職場の雰囲気がイメージしていたのと違った、…など、様々な理由で職場見学後に、辞退したいケースもあるでしょう。
そんな場合は、もちろん、仕事を断る・辞退することも出来ます!

ただ、辞退する場合は、なるべく早く派遣会社の担当者へ伝えるようにしましょう。

少しの間返事を待ってほしいのですが…

実は他のお仕事にも応募している。それぞれの仕事を見比べたい、もう一方の結果を待って結論を出したい。同時並行で応募・選考中というとき。
そんな場合は、あらかじめ派遣会社の担当者に伝えておくと良いです。そうすれば、ある程度は返事を待ってもらうことも可能です。

派遣会社から、「他で選考が進んでいるお仕事はありますか?」と聞かれる場合もあります。その時には、複数のお仕事を検討している旨を伝えましょう。その上で回答期日を決めて、しっかり返答してくださいね。

派遣で仕事に就くために

今回は、派遣でのお仕事に就くために、避けては通りにくい「職場見学」について説明しましたが、いかがでしたか?
初めての職場見学は緊張するかもしれません。緊張している中、普段の自分を表現するのは簡単なことではないですよね。もし、職場見学で上手くいかなくても、めげること必要はありません。次に向けて、職務経歴の説明やアピールポイントの再整理を。事前準備をしっかりすることで、自信にも繋がりますよ。

希望にあった仕事に就くため、何度もお仕事にエントリーしていきましょう。

派遣が初めての方はこちらの記事も要チェックです。
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