「新卒で無期雇用派遣で働こうか迷っている」
「新卒で無期雇用派遣を選ぶメリットとデメリットが知りたい」
「新卒で転勤なしの事務が良いなど、条件にこだわって仕事を探している」
この記事はそんな就活生に向けて書きました。
新卒の仕事選びでは総合職の正社員(※)に目が行きがちですが、実は、無期雇用派遣は事務などで人気の働き方の1つ。
でも、新卒の方にはあまり知られていません。
そこで今回は、無期雇用派遣の基礎知識から、新卒で無期雇用派遣で働くメリット・デメリット、注意点までを、総合職の正社員と比較しながら徹底解説します。
この記事を読めば仕事選びの選択肢が1つ増えるかも・・・!
ぜひ最後までご覧ください。
※ 総合職の正社員:部署異動や転勤がある定年まで働ける社員のこと(職種や勤務地を限定しない無期雇用社員)
関連記事:新卒で派遣社員で働くってどうなの?メリット・デメリットを解説
目次
まずは無期雇用派遣とは何なのか?基礎知識を紹介します。
無期雇用派遣は、仕事や勤務地を限定した正社員という働き方です。
1. 無期雇用派遣は派遣元企業の正社員(雇用主と無期雇用契約)
2. 派遣先企業で勤務し、契約の範囲内で派遣先企業から仕事の指示を受けて働く
3. 給料の支払い、社会保険の加入、福利厚生は派遣元企業の制度が適用される
無期雇用派遣社員は派遣元企業の正社員のため、社会保険への加入や、有給休暇、賞与、昇給、退職金などの福利厚生制度などが適用されます。
無期雇用派遣は、会社によって「エリア正社員」「社外正社員」「限定正社員」などと呼ばれることがあります。
無期雇用派遣と正社員(総合職)の違いを比較したのが以下の表です。
正社員(総合職) | 無期雇用派遣 | |
---|---|---|
契約期間 | 無期 | 無期 |
勤務地 | 雇用会社 | 派遣先企業 |
仕事の指示 | 雇用会社 | 派遣先企業 |
給料形態 | 月給制 | 月給制 |
交通費 | あり | あり |
賞与 | あり | あり |
昇給 | あり | あり |
退職金 | あり | あり |
※上記は一般的な例ですので、会社によって勤務条件が異なる場合があります
無期雇用派遣で募集されている職種は、営業から事務、販売、接客、製造スタッフ、エンジニア、介護職まで幅広く募集されています。
・営業
・事務
・コールセンター
・販売
・接客
・自動車や部品などの製造スタッフ
・ITエンジニア
・機械エンジニア
・CADオペレーター
・施工管理
・設備管理
・介護 など
中でも、特に人気なのが事務。
リクルートグループやマイナビグループ、スタッフサービスグループなど、大手の人材会社でも無期雇用派遣の事務を積極採用しています。
日本リックでも、無期雇用派遣の事務は人気の仕事です!
新卒で無期雇用派遣で働くメリット・デメリットを紹介します。
自分の価値観に合っているか、確認しておきましょう。
まずは無期雇用派遣で働くメリットを紹介します。
無期雇用派遣は、雇用元の企業の福利厚生を受けられるのに加えて、希望職種を選んで働ける、転居を伴う転勤がない、サービス残業がない、などのメリットがあります。
また、職種を限定して採用される場合などは、面接回数が少なくなったり、内定が早く出たり、採用されやすかったりする場合も多いです。
以下に無期雇用派遣のメリットを挙げてみます。
・社会保険や福利厚生制度など正社員(総合職)と同じ待遇で働ける
・希望職種を選べるので、自分の興味のある分野でスキルアップできる
・転居を伴う転勤がない
・面接回数が少なかったり、選考結果が早く出る場合が多い
・自力で入るのが難しい大手企業で働けるチャンスがある
・さまざまな業界・会社で専門的な実務経験を積める
・社外の人間関係を構築できる(人脈ができる)
・サービス残業がない、労務管理がしっかりしているなど、ホワイトに働ける
・スキルアップ研修やキャリア面談など、サポートが手厚い
・職場で直接相談しにくいことは派遣元に相談して解決できる
※上記は一般的な例ですので、会社によって異なる場合があります
続いて無期雇用派遣のデメリットを紹介します。
無期雇用派遣は、派遣先企業ごとの社風や仕事上のルールに慣れる必要がある、派遣先から求められる業務貢献が必要、体制変更などで勤務先が変わる可能性がある、などのデメリットがあります。
また、仕事の責任範囲が限定されるため、ゼネラリストを目指しくいことや、業務内容や責任の重さにより給料が決まること(勤務年数が長くなれば自動的に給料が上がる訳ではない)のがデメリットです。
以下、無期雇用派遣のデメリットを挙げてみます。
・派遣元企業の代表として勤務するので、派遣先企業での立ち居振る舞いに注意が必要
・派遣先企業の文化や仕事のルールに慣れる必要がある
・派遣先が求める業務貢献が必要
・体制変更で部署や勤務地が変わるなど、働く環境が変化する可能性がある
・業務内容が限定されるので、キャリアとしてゼネラリストになりにくい
・仕事の責任範囲が限定されるため、担当する業務の内容や責任の重さにより給料が決まる(勤務年数に比例して自動的に給料が上がることがない)
・経営上の意思決定やマネジメント業務など、責任の大きな仕事を任せてもらえない可能性がある
・派遣先企業で過ごす時間が長いので、所属会社への帰属意識が薄れる
※上記は一般的な例ですので、会社によって勤務条件が異なる場合があります
新卒で無期雇用派遣で入社した後の働き方を紹介します。
新卒で4/1に入社したら、入社式や会社説明・業務説明などのオリエンテーションを受け、その後は新入社員研修が始まります。
新入社員研修は2週間~1か月程度の期間で実施され、ビジネスマナーやパソコンの基本操作、業界の基礎知識など、社会人としての基礎知識を学びます。
研修が終わると配属先が決まり、派遣先企業での就業が開始。
その後は派遣先企業での業務を通して経験・スキルを積んでいきながら、定期面談やスキルアップ研修制度を利用しながらキャリアアップしていきます。
入社(4/1)
入社式、会社説明や業務説明などのオリエンテーション
↓
新入社員研修(1か月~3か月程度)
ビジネスマナー、パソコンの基本操作、業界の基礎知識、情報セキュリティ研修など
↓
配属先決定(早くて5/1くらい~)
派遣先企業での就業開始
↓
経験・スキルを積む(1~3年くらい)
派遣先企業で実務経験を積みながら、定期面談や会社の研修制度を使いながらスキルアップ
↓
キャリアアップ(入社後2、3年目くらい~)
より専門性の高い業務に挑戦したり、他の現場に移って業務知識を深める
↓
これを繰り返し、キャリアを作っていきます
新卒で無期雇用派遣を選ぶときの注意点を解説します。
「こんなはずじゃなかった・・・」と、後で後悔しないためにも、しっかり確認しておいてくださいね。
無期雇用派遣は希望職種を優先して就業先が決まります。
ただ、閑散期などタイミングが悪かったり、スキルのアンマッチなどの理由で希望条件にマッチする就業先がなかなか見つからない場合に、無期雇用派遣社員は就業先で働くことを優先されることがあります。
そのため、時期や状況によっては一時的に希望職種外での勤務になる可能性があります。
無期雇用派遣は派遣先企業で働くため、休日や勤務時間は派遣先企業に合わせて勤務することが多いです。
そのため、数は少ないですが、中には朝8時半開始(17時半定時)や、土曜日や祝日が出勤日になるなどの可能性があります(平日に振替休日を取得)。
残業についても派遣先企業や配属先の部署によって異なります。
無期雇用派遣は正社員と同じ待遇で働けるのが特徴ですが、労働条件は雇用主の規則に従います。
そのため、会社によっては賞与がない会社、定期昇給がない会社、退職金制度がない会社、などがあります。
なので、応募時に勤務条件をしっかり確認しておくことが大事です。
新卒で無期雇用派遣がおすすめなのは次のような人です。
・「どうしても事務がいい」など希望職種にこだわって探している人
・自分の興味のある分野でスキルアップしていきたい人
・自宅から通える仕事を探している人
・転勤なしの仕事を探している人
・正社員(総合職)と同じ待遇・福利厚生で働きたい人
・趣味やプライベートの時間も大事にしたい人
・研修やサポートがしっかりしている会社で働きたい人
・すぐに内定が欲しい人
・転職せずに色々な業界や職場を経験していきたい人
今回は新卒の無期雇用派遣の働き方について紹介してきましたが、どのような働き方でもメリット・デメリットがあります。
「自分の働き方の価値観に合っているか」が大切です。
ぜひ自身のキャリア観と照らし合わせて考えてみてください。
その上で、少しでも「無期雇用派遣いいかも」と思えたら、ぜひ選択肢の1つにしてみてくださいね。
日本リックでは、①事務・営業・ITエンジニアの3つの職種が選べる、②転勤なし、③ジョブローテーションなし のジョブ型採用を実施しています。
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