2021年06月21日

インフラエンジニアとは?仕事内容、年収、必要スキル、なるには

インフラエンジニアとは?仕事内容、年収、必要スキル、なるには

はじめに

この記事ではインフラエンジニアについて詳しく紹介します。

インフラエンジニアの種類から仕事内容、必要なスキル、向いている人、未経験からインフラエンジニアになる方法、将来性まで徹底解説します。

インフラエンジニアに興味がある方はぜひ参考にしてください。

目次

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インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとはネットワークやサーバーなどのITインフラを作る仕事です。

電気・水道・ガスなどの生活に欠かせないものをインフラと呼ぶように、ITサービスを支えるのに欠かすことのできないネットワークやサーバーのことをITインフラと呼びます。

インフラエンジニアはITサービスの運用目的に合うITインフラを作り、維持管理していく仕事です。

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニア

インフラエンジニアは専門とする技術領域がネットワークかサーバーかの違いで「ネットワークエンジニア」と「サーバーエンジニア」の2つに分けて呼ばれます。

1、ネットワークエンジニア
2、サーバーエンジニア

ネットワークもサーバーも両方扱えるインフラエンジニアもいますが、一般的にはどちらかに特化して呼ばれます。

1、ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアはインターネットを繋ぐ技術を専門とするエンジニアです。

プロジェクトの目的に合うネットワークの設計、構築、運用・保守を行います。

ルーター、スイッチ、ファイアウォール、ロードバランサー、サーバーなどを扱いネットワークを構築します。

参考記事:ネットワークエンジニアとは?

2、サーバーエンジニア

サーバーエンジニアはサービスを提供するコンピューターである「サーバー」を専門に扱うエンジニアです。

プロジェクトの目的に合ったサーバーの設計、構築、運用・保守を行います。

実機サーバーを扱う場合と、AWSなどのクラウドサーバーを扱う場合があります。

参考記事:サーバーエンジニアとは?

システムエンジニアとの違い

システムエンジニアはコンピューター関連のシステムを作る人の総称です。

システムエンジニアはシステムの企画、設計、実装、運用、保守など仕事の幅が広く、手がけるシステムは業界や会社によってさまざまです。

インフラエンジニアもシステムエンジニアの一部であり、ネットワークやサーバーなどのITインフラに特化したシステムエンジニアです。

インフラエンジニアはどんな会社で働くの?

インフラエンジニアの勤務先は事業会社やデータセンター、インフラ保守会社などがあります。

・事業会社
・データセンター
・インフラ保守会社 など

事業会社で働く場合は自社内のITインフラ周り全般の面倒を見ることもあります。
(この場合「社内SE」とも呼ばれます)

データセンターで働く場合はチーム制をとり、24時間365日シフトでサーバーやネットワークの維持管理をするのが一般的です。

インフラ保守会社で働く場合は保守契約を結んだクライアントのITインフラの運用・保守を行います。
監視、故障時の復旧対応などを行い、24時間365日シフトで勤務することが多いです。

インフラエンジニアの仕事内容は3つ

インフラエンジニアの仕事内容は大きく3つあります。

1、設計
2、構築
3、運用・保守

※基本的には上記いずれかの作業フェーズで働きますが、会社によっては兼務することがあります。

1、設計

設計はクライアントや自社からの要望を要件定義にまとめる仕事です。

Webサービスの開発に向けてITインフラが必要になった、社内の文書保管にファイルサーバーが欲しい、テレワーク環境を整えるためにセキュリティの強いネットワークが欲しいなど、クライアントの要望をヒアリングして目的に合う要件を設計書に落とし込みます。

また、機器の選定や台数決め、ランニングコストの算出、運用・保守ルールの制定、プロジェクト体制作り、協力会社の選定、構築スケジュールの検討なども行います。

2、構築

構築はサーバーやネットワーク機器を組み上げる仕事です。

設計書に基づいてサーバーやネットワーク機器を仕入れたり、運搬・設置・設定・接続などを行います。

初期設定、プログラミング、OSや各種ソフトウェアのインストール、セキュリティ対策、動作検証、ネットワーク疎通確認など、リリースに向けてITインフラを作り上げるフェーズです。

※サーバーやネットワーク機器の調達は設計担当や別部門が担当することもあります。

3、運用・保守

運用・保守はITインフラ導入後の維持管理を行う仕事です。

「異常がないか」を定期的に監視したり、ログの確認、バックアップの取得、OSやセキュリティソフトのアップデート、故障発生時や障害発生時の調査、保守会社とのやりとり、修理対応などを行います。

生活に欠かせないITインフラを支える仕事であるため、24時間365日シフトで勤務するケースが多いです。

インフラエンジニアが扱う機器

インフラエンジニアが扱う代表的な機器には次のものがあります。

サーバー
ユーザーに対してサービスを提供するコンピューター。

ルーター
異なるネットワークどうしを相互につなぐネットワーク機器。

スイッチ
複数のコンピューターやLANを接続する中継装置。

ロードバランサー
サーバーにかかる通信負荷を分散させるための機器。

ファイアウォール
内部ネットワークを外部ネットワークからの不正アクセスなどから守るための装置。

ストレージ
ハードディスク内やオンライン上でデータを保存しておく場所。

インフラエンジニアに必要なスキル・知識

インフラエンジニアには「技術スキル」と「ヒューマンスキル」の両方のスキルが必要です。

技術スキル
・サーバー
・ネットワーク
・クラウド
・セキュリティ
・仮想化
・プログラミング など
ヒューマンスキル
・コミュニケーションスキル
・提案スキル
・ヒアリングスキル
・ドキュメント作成スキル
・プロジェクトマネジメントスキル
・英語のマニュアルを読む力 など

※技術スキルを伸ばすことが重要ですが、ヒューマンスキルもないと仕事はできません。

インフラエンジニアとして成長していくにはどちらも重要なことを頭に入れておきましょう。

インフラエンジニアに役立つ資格

インフラエンジニアとして働く上で必須の資格はありませんが、資格の学習を通してスキルアップできたり転職や社内評価時に有利になることがあるので、興味がある方は勉強してみてください。

インフラエンジニアの代表的な資格にはこんなものがあります。

ネットワークに関する資格
・CCNA
・CCNP
・ネットワークスペシャリスト
サーバーに関する資格
・LPIC(LinuC)
・Microsoft認定資格
・AWS認定
・Google Cloud認定資格

「どの資格からはじめたら良いかわからない」という方は、インフラエンジニアの登竜門的な資格であるCCNAとLPIC(LinuC)の勉強から始めることをオススメします。

インフラエンジニアのやりがい・魅力

インフラエンジニアのやりがい

インフラエンジニアのやりがい・魅力として次のものがあります。

・社会貢献度が高い
・規模の大きい仕事ができる
・グローバルに活躍できる
・チームワークを活かして働ける
・プログラミングを活かせる
・スキルの専門性を高められる
・論理的思考力、推理力などを活かせる
・年収や待遇が良い など

社会貢献度の高さ、スキルの専門性の高さ、高待遇など、インフラエンジニアはやりがいを感じるポイントが比較的多い仕事です。

インフラエンジニアに向いている人

インフラエンジニアに向いている人はこんな人です。

・IT技術に興味がある人
・機械好きな人
・ネットワーク技術に興味がある人
・サーバー技術に興味がある人
・プログラミングが好きな人
・責任感のある人
・論理的に物事を考えられる人
・チームで働ける人
・コミュニケーション能力が高い人
・夜勤が苦にならない人 など

インフラエンジニアはIT技術・機械・プログラミングなどが好きな人に向いている職種です。

インフラエンジニアの年収は高水準

インフラエンジニアの年収は比較的高水準です。

インフラエンジニアの平均年収
・ネットワークエンジニア 455万円
・サーバーエンジニア 463万円
(出典:doda平均年収ランキング2020

IT・通信系の技術職全体の平均年収452万円、全職種の平均年収409万円と比べても高い値となっています。

技術力を高めるための勉強や現場経験を積むなどの努力は必要ですが、インフラエンジニアは高年収を目指せる職種です。

インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアのキャリアパスは大きく分けて2つあります

1、技術者としてスペシャリストになる
2、マネジメント/管理職などジェネラリストになる

技術者として現場の第一線で働き続けるキャリアもありますし、プロジェクトやメンバーをマネジメントする立場で働くキャリアもあります。

1、技術者としてスペシャリストになる

1つ目は技術者としてスペシャリストになるキャリアです。

ネットワーク、サーバーそれぞれの技術を追求していくキャリア、サーバーとネットワークのどちらも経験していくキャリアがあります。

・ネットワーク技術を追求していくキャリア
・サーバー技術を追求していくキャリア
・ネットワーク・サーバーのどちらも経験していくキャリア

まずは技術のスペシャリストとしてキャリアを積み、その後ジェネラリストを目指すキャリアもあります。

2、マネジメント/管理職などジェネラリストになる

2つ目はマネジメント/管理職などジェネラリストになるキャリアです。

インフラエンジニアとして現場経験を積んだ後に、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー、事業責任者として働くキャリアです。

・プロジェクトリーダー
・プロジェクトマネージャー
・事業責任者

いきなりジェネラリストになることは難しいので、まずはインフラエンジニアとして経験を積むところから始めましょう。

未経験からインフラエンジニアになるには

未経験からインフラエンジニアになるには

未経験からインフラエンジニアになるには次の2つの方法があります。

1、学校・スクール・独学など事前学習した上で就職する
2、完全未経験から研修が充実している会社に就職する

1、学校・スクール・独学など事前学習した上で就職する

学校やスクール、独学などで勉強してから就職する方法です。

サーバーやネットワークについて勉強した上で仕事を探すことで、前提知識ゼロの状態に比べて比較的スムーズに就職できます。

実際に小さなインフラ環境を構築してみるなど成果物を見せることができるとさらに良いです。

スキルレベルに応じて運用・保守、または構築の仕事から始めることができます。

2、完全未経験から研修が充実している会社に就職する

知識ゼロの完全未経験から研修が充実している会社に就職する方法です。

完全未経験の場合でもインフラエンジニアは需要が高く、また、研修が充実している会社が多いため十分就職可能です。

始めのキャリアは運用・保守からのスタートとなる場合がほとんどです。

「自分に向いているか」を考えるためにも、余裕があれば事前に勉強してみるのがオススメです。

インフラエンジニアはきつい?大変?

インフラエンジニアの大変さには、例えばこんなものがあります。

・問題がいつ発生するか予測できない
・問題が発生したら迅速に復旧しなければならない
・問題が解決するまで帰れない場合がある
・覚えることが多い
・ベンダーや協力会社、社内メンバーなど関係者の数が多い
・機器のマニュアルが英語版しかないことがある
・(運用・保守など)夜勤に慣れるまで辛い
・(運用・保守など)土日祝日が出勤日になる など

インフラエンジニアの厳しい面も知っておくと「こんなはずじゃなかった」を減らせます。

インフラエンジニアの将来性が高い理由

インフラエンジニアは次の理由で将来性が高い仕事といえます。

・生活に欠かせないITインフラに携わる仕事
・IT人材が常に不足している
・増え続けるWebサービスを裏で支えるのにインフラ技術が欠かせない
・クラウドなど先端技術に対応できる技術者の需要が高い
・クラウド化に伴い時間や場所に制限されない働き方ができるようになる
・IOTやAI技術のトレンドを支えるのにITインフラ技術が欠かせない など

オンプレミス環境からクラウド環境への技術シフト、IOTやAI技術の発展など、IT技術の進化は非常に早いため、日々の情報収集や実践など、スキルのアップデートを欠かさないようにしましょう。

さいごに

インフラエンジニアとは?さいごに

今回はインフラエンジニアについて詳しく解説しました。

インフラエンジニアはIT社会に欠かすことのできない重要な仕事です。
また、インフラエンジニアは将来性が高く未経験からでも始められる職種になっています。

インフラエンジニアに興味がある人はぜひ学習や転職活動を進めてみてください。

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