2021年05月28日

サーバーエンジニアとは?仕事内容、年収、必要スキル、未経験からなるには

サーバーエンジニアとは?仕事内容、年収、必要スキル、未経験からなるには

はじめに

「サーバーエンジニアって何?」
「未経験からサーバーエンジニアになる方法が知りたい」

この記事はそんな方に向けて書いています。

サーバーエンジニアはインフラエンジニアの1つで、サーバー技術を専門とする職種です。

サーバーエンジニアはネットワークエンジニアとも似ているので「よくわからない」という人もいるかと思います。

今回はサーバーエンジニアについて仕事内容から年収、やりがい、必要なスキル、未経験から転職する方法、キャリアパス、将来性まで網羅的に紹介します。

サーバーエンジニアに興味がある人はぜひ参考にしてください。

目次

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サーバーエンジニアとは

サーバーエンジニアとは

サーバーエンジニアとはインフラエンジニアの1つ(※)でサーバーに関する技術を専門とする職種です。

サーバーエンジニアはファイルサーバー、メールサーバー、Webサーバーなどの各種サーバーに関する設計・構築・運用/保守を行います。

事業会社やデータセンターなどの職場でチームで働くのが一般的です。

※インフラエンジニアにはサーバーエンジニアとネットワークエンジニアの2つの職種があります

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違い

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアはどちらもITインフラに関わるインフラエンジニアです。

専門とする領域の違いで職種が異なります。

サーバーエンジニア
サービスを提供するサーバーを専門に扱う

ネットワークエンジニア
インターネットを繋ぐネットワークを専門に扱う

サーバーエンジニアは情報の保管や編集などを行うサーバーを専門に扱うITエンジニア、ネットワークエンジニアはインターネットをつなぐネットワークを専門に扱うITエンジニアです。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの仕事内容には設計、構築、運用・保守の3つがあります。

1、サーバー設計
2、サーバー構築
3、サーバー運用・保守

サーバー設計

サーバー設計は利用目的に合ったサーバーの選定や設置方法などを検討する仕事です。

サーバー設計の仕事はサーバーの利用目的を確認するところから始まり、利用目的に応じてファイルサーバー、メールサーバー、Webサーバーなどを検討します。

続いて、CPUやメモリなどのスペック、種類、台数、通信速度、使用電源容量、同時接続台数などを検討したり、OSやミドルウェア、設定値、冗長化などの運用面も考えて詳しく落とし込んでいきます。

運用コストを考えて購入/リースを決めたり、メンバーのアサインや外注先の選定、スケジュールを組むなども行います。

サーバー構築

サーバー構築はサーバー設計の内容に基づいて実際にサーバーを構築する仕事です。

サービスの運用開始に向けてサーバーを設置したり、構築を行います。

具体的にはサーバーラックへの設置、ケーブルの配線、ネットワーク機器との接続、OSやアプリケーションのインストール、アクティブディレクトリ設定、仮想化、セキュリティ対策などを行います。

近年では物理サーバーに加えてAWSなどのクラウドサーバーを使用した構築も増えてきているので、新しい技術にも対応できると活躍の場が広がります。

サーバー運用・保守

サーバー運用・保守はサーバー導入後の維持管理をする仕事です。

「異常がないか」を定期点検したり、機器の故障時や障害発生時の復旧対応をするなど、サーバーを正常稼働し続けていくために必要な維持管理を行います。

また、OSやセキュリティソフトのアップデート、データのバックアップなども大事な仕事です。

運用・保守の仕事は「サーバーを維持管理する」という仕事の特性上、土日・夜勤を含めた24時間シフトで働くことも多いです。

サーバーエンジニアの年収

サーバーエンジニアの平均年収doda平均年収ランキング2020年版によると463万円です。

サーバーエンジニアの平均年収
463万円(正社員)

これは全職種の平均年収409万円よりも高いです。
また、ネットワークエンジニアの平均年収455万円、IT・通信技術系職種全体の平均年収452万円と比べても高年収となっています。

サーバーエンジニアの平均年収を年代別に見ると次の通りです。

20代 384万円
30代 530万円
40代 637万円
50代~ 685万円

サーバーエンジニアのやりがい

サーバーエンジニアのやりがい

サーバーエンジニアのやりがいは社会貢献度の高い仕事に携われること、スキルアップできること、待遇が良いことなどがあります。

・社会貢献度の高い仕事に携われる
・規模の大きな仕事に携われる
・グローバルに活躍できる
・ITインフラに関わる幅広い技術を習得できる
・チームワークで働ける
・プログラミングを活かせる
・スキルの専門性を高められる
・待遇が良い など

サーバーエンジニアに必要なスキル・知識

サーバーエンジニアに必要なスキルや知識はサーバー技術全般に関するものや、ネットワーク全般・IT全般に関するものです。

・サーバー技術に関するスキル
・Windows/Linux/UnixなどのサーバーOSに関するスキル
・AWSなどのクラウドに関するスキル
・VMwareやHyper-Vなどの仮想化に関するスキル
・サーバーアプリケーション、ミドルウェアに関するスキル
・セキュリティに関するスキル
・プログラミングスキル
・ネットワークに関するスキル など

近年は実機でのサーバー構築に加えて、クラウドを用いたサーバー構築スキルが求められるようになりました。

そのため、AWSをはじめとしたクラウド技術を身につけたり、最新の技術トレンドについて情報収集しておくと良いです。

サーバーエンジニアにおすすめの資格

サーバーエンジニアとして働く上で必須の資格はありませんが、資格の勉強を通して体系的に知識を習得できたり、社内評価や転職の際にアピールできるなどのメリットがあるので、興味のある方はぜひ勉強してみてください。

LPIC
Linuxスキルを証明する国際的な資格です。
Linuxの基本操作とシステム管理ができることを証明できます。
レベル1からレベル3まで3つのグレードがあります。

LinuC
Linuxスキルを証明する日本向けの資格です。
基本コマンドの操作や仮想マシン・コンテナの利用に関する知識などを証明できます。
レベル1からレベル3まで3つのグレードがあります。

Microsoft認定資格
マイクロソフト社の認定資格です。
クラウドサービス「Azure」や「Windows Server」に関するスキルを証明する認定資格です。
「Azure Fundamentals」や「Azure Administrator Associate」などいくつか認定資格があります。
※2021年2月以降、Windows Serverに特化した認定試験はなくなりました

AWS認定
Amazon社の認定資格です。
クラウドサービス「AWS」に関するスキルを証明する認定資格です。
基礎コース・アソシエイト・プロフェッショナルの3段階の難易度があります。

Google Cloud認定資格
Google社の認定資格です。
クラウドサービス「GCP(Google Cloud Platform)」に関するスキルを証明できます。
基礎・アソシエイト・プロフェッショナルの3段階の難易度があります。

※その他CCNAやCCNPといったネットワーク系の資格を勉強してみるのもオススメです。

サーバーエンジニアに向いている人・適性がある人

サーバーエンジニアに向いている人・適性がある人はこんな人です。

・機械が好きな人
・IT業界に興味がある人
・プログラミングが好きな人
・コツコツと取り組める人
・論理的思考力がある人
・問題解決力がある人
・自己研鑽できる人

サーバー機器を扱う仕事柄、サーバーエンジニアには機械好きな人やプログラミング好きな人が多いです。

未経験からサーバーエンジニアになるには

未経験からサーバーエンジニアになるには

未経験からサーバーエンジニアになる方法は3つあります。

1、新卒でサーバーエンジニアになる
2、スクールや独学で勉強した上でサーバーエンジニアになる
3、完全未経験で転職する

1、新卒でサーバーエンジニアになる

1つ目は新卒でサーバーエンジニアになる方法です。

IT系の学校や情報系の学部・学科を専攻した後、新卒でサーバーエンジニア職に応募してキャリアを開始する方法です。

学校で基礎知識を学んだ上での就職であることや、「若い」という年齢的なメリットがあるので比較的スムーズにサーバーエンジニアになることができます。

2、スクールや独学で勉強してからサーバーエンジニアになる

2つ目は社会人の人がスクールや独学で勉強してからサーバーエンジニアに転職する方法です。

ITスクール、市販の参考書、資格の勉強、オンライン教材などを活用してまずは仕事に必要な基礎スキルを身に付けるところから始めます。

サーバーエンジニアは社会人になってからも未経験で転職可能ですが、事前に業界知識や業務知識を学習しておくことで知識なしの完全未経験の状態よりも転職しやすいのがメリットです。

3、完全未経験で転職する

3つ目は知識ゼロの完全未経験から転職する方法です。

ここまで紹介してきた2つの方法よりも就職難易度は高くなりますが、可能性はゼロではありません。

需要が高いサーバーエンジニアは慢性的に技術者が不足しているため、完全未経験でも採用したいと考えている企業があります。

入社後は仕事を早く覚えて独り立ちできるようにがんばりましょう。

サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアのキャリアパスはスペシャリストとジェネラリストの2つがあります。

1、スペシャリスト
2、ジェネラリスト

1、スペシャリスト

スペシャリストはエンジニアとしてキャリアアップしていく働き方です。

・サーバーエンジニアのスペシャリストになる
・ネットワークエンジニアにキャリアチェンジする
・サーバーとネットワークのどちらにも精通したインフラエンジニアになる

などのキャリアパスがあります。

2、ジェネラリスト

ジェネラリストはプロジェクトマネジメントをしていく働き方です。

クライアントとの折衝、メンバーアサイン、外注コントロール、スケジュールや予算の管理などを行います。

チームリーダーやプロジェクトマネージャーとして、チームを率いてプロジェクトの目標を達成するのがミッションです。

サーバーエンジニアの仕事はきつい?大変?

サーバーエンジニアの仕事はサーバーを構築したり運用すること。

Webサービス・メールサーバー・ファイルサーバーなど、サーバーはビジネスの要であるため常時稼働が求められます。

そのため、サーバーが正常稼働しているうちは定常業務をこなしていれば問題ないですが、機器異常や故障などのトラブルが発生した時は復旧対応に追われます。

また、サーバー運用・保守の仕事は土日・夜勤も含めた24時間シフトの現場もあるため、シフトに慣れるまでは大変と感じる人もいます。

サーバーエンジニアの将来性が高い理由

サーバーエンジニアは次の理由で将来性が高いと言えます。

・ネット社会を支えるのにサーバー技術が不可欠なこと
・クラウドサービスを用いたサーバー構築者の需要の高まり
・AI、ビッグデータ解析などでITインフラが欠かせないこと
・世の中のIOT化の流れ
・慢性的なITエンジニア不足 など

ITインフラのクラウド化の流れに伴い、クラウド対応できるサーバーエンジニアの需要は今後さらに高まるでしょう。

さいごに

サーバーエンジニアとは?さいごに

サーバーエンジニアについて理解できましたか?

サーバーエンジニアはIT業界の中でもネットワークエンジニアと並んで需要が高く将来性のある仕事です。

サーバーエンジニアに興味がある人はぜひ勉強や転職活動を進めてみてください。

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