今回は派遣求人が多い時期・少ない時期について解説します。
年間を通して求人数が多い時期と少ない時期には傾向がありますので、知っておくと就職時に役立ちます。
業界や職種の繁忙期の例や、長期派遣・短期派遣が多い時期についても紹介しますのでぜひ参考にしてください。
(業界の動向やコロナ禍の影響で傾向が当てはまらない場合もありますが、一般的な年間求人数の増減傾向をおさえていただければと思います)
目次
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年間を通して最も派遣求人が多い時期は3月~4月、2番目に多いのが9月~10月です。
また、6月~7月も比較的多い傾向にあります。
それぞれ見ていきましょう。
多くの企業は4月から新年度が始まります。
この時期は新年度の体制作りや、社内異動者・退職者の交代募集などが重なる時期のため、人材募集が活発化します。
2月後半から求人が増えていき、3月は年間で最も派遣求人が多くなる時期です。
4月に入っても人手不足の職種の募集は続き、4月中開始、5月開始などの求人が多く出てきます。
新年度の始まりに合わせた長期派遣の求人が多いです。
6月、7月は企業の夏のボーナス支給時期です。
ボーナスをもらってから会社を辞める人が多くなる6月・7月は人手不足になりがち。
この時期は退職者の交代枠として派遣求人が出てきます。
また、6月は長期派遣の契約更新月(※)でもあるため、7月開始の長期派遣の求人がこの時期多くなります。
※長期派遣で3か月更新の場合(契約期間4/1~6/30)
10月から多くの企業で下期が始まります。
10月からの体制変更や、売上拡大のための増員、退職者枠の募集などが出てくるため、9月~10月は年間で2番目に派遣求人数が多くなる時期です。
また、9月は長期派遣の契約更新月であることが多いため(※)、10月開始の長期派遣の求人がこの時期に多くなります。
※長期派遣で3か月更新の場合(契約期間7/1~9/30)、長期派遣で6か月更新の場合(契約期間4/1~9/30)
業界・職種の繁忙期に合わせて求人数が多くなる時期があります。
繁忙期の1~2か月前くらいから求人が多くなる傾向がありますので、繁忙期から逆算して求人をチェックしておくと良いです。
業界・職種による繁忙期の一例を紹介します。
派遣の長期求人は新年度の始まりの4月を基準にして、3か月(6か月)ごとに契約更新するのが一般的です。
3か月更新の場合、6か月更新の場合の契約期間はそれぞれ次のようになります。
契約更新月にあたる3月・6月・9月・12月に人が動くため、これらの月は長期派遣の求人が多くなる傾向があります。
※12月~1月は年末年始で営業日数が少ないことや、4月に向けた組織変更、人事異動、新卒受け入れ準備などが始まるため、12月の派遣求人数はそこまで多くないです。
派遣求人が多い時期は希望条件に合う求人を見つけやすい半面、ライバルも多いです。
応募者が多く早めに募集終了となったり、結果の連絡までに時間がかかることもあります。
この点も念頭に入れて、余裕をもって仕事を探しましょう。
派遣求人が少ない時期は、派遣求人が多い3~4月、6月~7月、9月~10月以外の時期です。
この時期は比較的人の動きが少なく、求人も少ない傾向にあります。
また、大型連休の前後も求人数が少なくなります。
ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、年末年始などの大型連休の前後は派遣求人が少なくなります。
※旅行、レジャー、イベント、飲食などの業界では逆に繁忙期になります。大型連休の1~2か月前くらいから連休期間中の短期求人の募集が始まります。
「派遣の仕事で働くまでにどれくらいの期間がかかるのか?」ですが、早くて2週間から1か月程度はかかります。
派遣就業を希望する場合は早い段階から派遣会社への登録、お仕事応募などを進めておくとスムーズです。
派遣就業するまでの流れを確認しておきましょう。
派遣で働くには派遣会社に登録して仕事の紹介を受ける必要があります。
本格的に就職活動を始める1か月~2か月前くらいから派遣登録をしておいて、仕事を紹介してもらえるようにしておくと良いです。
派遣登録にかかる期間は、派遣会社に登録希望の連絡をしてから日程調整&登録面談となるので、1週間程度は想定しておきましょう。
派遣登録について詳しくはこちらの記事で解説しています。
求人への応募(エントリー)は、派遣会社の求人サイトにある求人に応募する、派遣会社から紹介された求人に応募する、のどちらかになります。
求人に応募すると派遣会社で書類選考が行われます。
書類選考のポイントは「求められる求人要件」に「応募者の経験・スキル」が合うかです。
履歴書と職務経歴書は「応募する仕事に経験・スキルがマッチするか?」という視点で最新の状態に更新しておきましょう。
参考記事
・派遣会社に提出する履歴書の書き方
・職務経歴書の書き方
求人に応募してから結果が分かるまでの期間は、即日~1週間程度です。
書類選考に通過すると、求人によっては就業先を職場見学できることがあります。
(職場見学の代わりに、応募した求人の担当営業が仕事内容や職場環境、一緒に働く人、就業条件などを詳しく教えてくれる場合もあります。)
職場見学にかかる期間は、日程調整&職場見学の実施で1週間程度です。
職場見学について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
仕事内容や就業条件の確認、職場見学をしてみて「就業する」「就業しない」を決めます。
迷っている場合や、他の派遣会社と並行していて回答に時間がかかる場合は、派遣会社の担当者に状況を伝えて相談してみましょう。
仕事が決定したら就業開始日を調整してお仕事開始です。
派遣求人を探す際におさえておきたいポイントを紹介します。
まずは派遣求人を集めましょう。
派遣求人サイトに会員登録してメルマガを購読して求人を集めたり、派遣会社に登録して希望条件に合う求人を紹介してもらうと良いです。
求人票の見方のポイントについては、こちらの記事に詳しくまとめています。
希望の求人を集めるためには複数の派遣会社に登録しておくと効率的です。
希望する業界や職種の求人がある派遣会社を探してみましょう。
派遣会社には非公開求人があるので、派遣登録して利用すると良いです。
派遣会社の選び方についてはこちらの記事で解説しています。
「いつから仕事を探し始めるのが良いか?」ですが、仕事を始めたい日の1~2か月前くらいから仕事を探し始めると良いと思います。
ここまでお話してきたように仕事探しから就業開始までに少なくとも2週間~1か月程度の期間がかかるからです。
経験とスキルを棚卸しする、履歴書や職務経歴書を最新の状態に更新する、希望条件を固める、派遣会社を選ぶ/登録するなど、準備に時間がかかることもあるので余裕をもって就職活動を進めましょう。
今回は派遣求人が多い時期と少ない時期について紹介しました。
簡単にまとめると、年間を通じて3月~4月が求人数のピーク、続いて多いのが9月~10月、比較的多いのが6月~7月です。
逆にそれ以外の月は求人数が少ない傾向があります。
また業界や職種特有の繁忙期に合わせて求人数が多くなります。
就職を考えている人は日頃から求人情報をチェックしておきましょう。
よければ日本リックの求人サイトも覗いてみてください。