派遣の仕事を探すときによく耳にする「長期派遣」と「短期派遣」。
「実際にどれくらいの期間働くのかが分からない」「長期派遣と短期派遣の違いが知りたい」という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、長期派遣とは何か?短期派遣とは何か?から始めて、項目別の違い、メリット・デメリットまで詳しく説明します。
仕事探しの参考になれば嬉しいです。
目次
※運営会社「日本リック」について
日本リックは1984年設立の総合人材サービス会社です。規模こそ大きくないですが、取引先企業や派遣で働くみなさんとの信頼関係を大切に、満足いただけるサービスを提供しています。
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長期派遣とは、3か月以上の契約期間で働く派遣の仕事のことです。
長期派遣は更新を前提にしている場合がほとんどです。
ただし、期間についての明確な定義はありません。
派遣会社によっては2か月以上を長期とする場合、6か月~1年を長期とする場合などがあります。
中には3か月~6か月を中期と呼ぶ会社もあります。
短期派遣とは、1か月~3か月未満の派遣契約で働く派遣の仕事のことです。
短期派遣は契約期間満了で終了になるのが一般的です。
※日雇い派遣について
30日以内の派遣の仕事は「日雇い派遣」と呼ばれ、雇用の安定面の理由から原則禁止となっています。
日雇い派遣で働くには、ソフトウェア開発や通訳・翻訳・速記、秘書などの全18の例外業務を選んで働くか、年収や世帯収入などの4つの例外条件を満たす必要があります。
関連記事:日雇い派遣の例外要件を徹底的に攻略せよ!
長期派遣と短期派遣について、違いを比較しながら説明します。
長期派遣と短期派遣はその名の通り派遣期間が違います。
それぞれの派遣期間の目安は次のようになります。
※ただし、期間についての明確な定義はないため会社による
長期派遣と短期派遣は更新のある・なしに違いがあります。
長期派遣は3か月以上の契約期間で働くことを前提としているため更新があります。
一方、短期派遣は繁忙期などの一時的な人員補充を目的としているため、契約期間が終わり次第終了(更新なし)となるのが一般的です。
※会社の業績や体制変更など、状況によっては長期派遣でも更新がなくなる場合、短期派遣でも更新を相談される場合など、上記が当てはまらないこともあります
長期派遣の更新期間はどれくらい?
長期派遣の契約更新期間は3か月ごとの更新や、6か月ごと更新が一般的です。
ただ、長期派遣でも職場とのマッチングを見る期間が設定されていることがあります。
その場合は初回契約期間が1~2か月になるなどの場合があります。
関連記事:派遣の契約更新の流れ
派遣法の3年ルールは要チェック!
派遣法により、同じ派遣先企業の同じ部署で働けるのは最長3年間と決まっています。
これは派遣法の3年ルールと呼ばれ、派遣社員の雇用安定やキャリアアップ形成のために決められているものです。
派遣法の3年ルールが「よく分からない」という方はこちらの記事で確認しておきましょう。
長期派遣と短期派遣の仕事内容の違いについて説明します。
長期派遣は3か月以上の期間で働くことが前提のため、商材や業務の知識や経験が求められる仕事が多いです。
長期派遣は1日8時間・週5日のフルタイム勤務が多いのが特徴で、職種は事務やITエンジニア、コールセンターなどを始めとしたさまざまな仕事があります。
研修が充実していることも多く、未経験からでも始めやすいのが特徴です。
短期派遣は一時的な業務サポートや、繁忙期や季節的に発生する仕事がメインになります。
業務内容は単純作業や比較的簡単に覚えられるものが多いです。
データ入力や資料作成、書類の仕分け、ファイリング、発送業務などの事務業務に加えて、試験監督、イベント・講習会などの受付、新店舗オープン時のサポート、デパートでの季節商材の販売、年末調整業務の補助、決算時の経理補助などの仕事があります。
長期派遣のメリット・デメリットを紹介します。
長期派遣のメリットを挙げてみます。
長期派遣のメリットとして、短期派遣に比べて収入が安定すること、仕事の選択肢が増えること、未経験から経験を積みやすいこと、派遣先に直接雇用される可能性があることなどが挙げられます。
業務経験を積めたり、派遣先で直接雇用される可能性もあるので、将来的に正社員を目指している人や、未経験の職種にキャリアチェンジしたい人の選択肢の1つにもなります。
長期派遣のデメリットについても確認しておきましょう。
まず、長期派遣のデメリットとして派遣法の3年ルールにより同じ派遣先の同じ部署で働けるのは最長3年間であることが挙げられます。
また、必ずしも契約が更新されるとは限りません。
長期派遣は契約の更新が前提ですが、派遣先の組織変更などの事情により、契約更新がされない場合もあります。
長く働きたい人は、想定よりも短い期間で終了してしまう可能性もあるため、注意が必要です。
他には、長期派遣は短期派遣に比べて、経験者向け求人では業務スキルのマッチ度が高く求められたり、未経験者向け求人では人気のため応募倍率が高いなど、採用までのハードルが上がる傾向があります。
短期派遣のメリット・デメリットを紹介します。
短期派遣のメリットがこちらです。
短期派遣のメリットは、一時的な収入源として仕事のつなぎになることです。
期間が短く決まっているので、本格的な就職活動や引越し、旅行など次の予定が立てやすいのもメリットです。
また、専門知識がなくても働ける比較的簡単な仕事が多いことや、期間が短いので人間関係を気にせずに仕事と割り切って働ける点も人によってはメリットになります。
短期派遣のデメリットについても確認しておきましょう。
まず、短期派遣のデメリットは収入が安定しないことです。
収入の安定を希望している方は、短いスパンで仕事を探す必要があります。
短期派遣は簡単な仕事が多いので、スキルアップしにくいのもデメリット。
就業期間が短いため、職務経歴としてもアピールしにくくなります。
今回は長期派遣と短期派遣の違いについてお話しました。
一般的に長期派遣は3か月以上、短期派遣は1か月~3か月未満の契約期間で働く派遣の仕事のことです。
また、長期派遣と短期派遣の違いについて、更新の有無の違い、仕事内容の違い、メリット・デメリットを比較しながら紹介しました。
今回お話した内容を参考にして、自分に合った仕事を探してみてください。
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派遣の基礎知識が知りたい方は「初めての派遣ガイド」もご覧ください。