この記事では「派遣会社とハローワークの違い」を紹介します。
派遣会社とハローワークそれぞれの特徴と違いについて、受けられるサービス、求人の特徴、利用の流れ、サポート範囲など、比較しながら説明します。
派遣会社とハローワークはどちらを使えばいいのか?も紹介しますのでぜひお役立てください。
目次
※運営会社「日本リック」について
日本リックは1984年設立の総合人材サービス会社です。規模こそ大きくないですが、取引先企業や派遣で働くみなさんとの信頼関係を大切に、満足いただけるサービスを提供しています。
≫日本リックの派遣の紹介ページはこちら
まずは派遣会社とハローワークの特徴を説明します。
派遣会社とは一般労働者派遣事業を行っている民間企業のことです。
「人材派遣会社」とも呼ばれます。
派遣会社は派遣求人を主に取り扱っています。
派遣会社は取扱っている求人の種類から総合型と、業界・職種特化型の2つに分類されます。
また、派遣会社ごとに給料や待遇、研修、福利厚生などが違いますので、自分に合った派遣会社選びが大事です。
派遣会社の選び方についてはこちらの記事で解説しています。
派遣社員で働く際は、派遣会社へ登録して、仕事の紹介を受けて働きます。
関連記事:派遣とは何か?をわかりやすく解説
ハローワークとは国(厚生労働省)が運営する就職支援・雇用促進のための行政機関です。
正式名称は「公共職業安定所」です。
ハローワークは主に正社員・契約社員などの直接雇用の求人を取り扱っています。
ハローワークは全国47の都道府県にあり、利用時はハローワーク窓口での利用者登録が必要です。
その他、失業保険(基本手当)の受給手続きや、希望に応じて研修やスクール(公共職業訓練)を紹介してくれます(一部有料)。
ハローワークは就職困難者のためのセーフティネットとしての役割を持っています。
参考:ハローワーク
派遣会社とハローワークの違いについて、項目ごとに比較してみます。
派遣会社とハローワークは運営元が違います。
派遣会社は民間企業、ハローワークは国(厚生労働省)が運営しています。
派遣会社とハローワークは受けられるサービスに違いがあります。
派遣会社で受けられるサービスは、求人紹介や研修、キャリア面談、就業中の社会保険の加入や福利厚生の利用などがあります。
ハローワークで受けられるサービスは、求人紹介、失業保険(基本手当)の受給手続き、職業訓練の斡旋など、就業するまでのサポートなどを受けられます。
派遣会社とハローワークは取り扱っている求人の種類や雇用形態が違います。
派遣会社が主に取り扱っている求人は派遣求人です。
派遣会社ごとに得意としている業界・職種が異なります。
たとえば、メーカー、サービス業、金融などの業界に強い派遣会社や、
事務、ITエンジニア、コールセンター、販売、軽作業などの職種に強い派遣会社などがあります。
総合型の派遣会社であれば業界・職種を問わず求人の種類が豊富です。
派遣の求人は大手企業・有名企業からベンチャー企業まで、広く求人を探すことができます。
求人があるエリアについても派遣会社により全国対応、特定の地域に強いなどがあります。
ハローワークが主に取り扱う求人は正社員・契約社員など直接雇用の求人が多いです。
ハローワークの求人は業界・職種の幅が非常に広いのが特徴です。
事務、営業、販売、接客、理美容、調理、サービス、介護、福祉、保育、教育、技術職(建設、開発、IT)、警備、運輸、清掃、農業など、非常に多くの業界・職種の求人があります。
ハローワークでは「厚生労働省編職業分類」に沿って求人が掲載されています。
また、ハローワークでは求人サイトには載っていないような中小企業の求人を多く探すことができます。
ハローワークは全国エリア対応です。
派遣会社とハローワークは仕事探し~採用までの流れが違います。
派遣会社は派遣社員で働く際に利用します。
派遣会社を利用する際は、まずは派遣会社に登録して仕事を紹介してもらいます。
派遣会社の担当者から仕事を紹介してもらい応募するか、または自分で求人サイトから仕事を探して応募します。
応募後は派遣会社内で選考が行われます。
(正社員・契約社員等への応募時とは異なり、勤務先企業(派遣先企業)での書類選考や面接は行われません)
選考通過後は、希望すれば勤務先(派遣先)を事前に職場見学してから、最終的に働くかどうかを決めます。
就業意思を固めたら、派遣会社と雇用契約を結んで、派遣先企業での勤務開始です。
※上記は派遣求人に応募した場合です。派遣会社でも、正社員・契約社員など「人材紹介」や「紹介予定派遣」による直接雇用の求人へ応募する場合は応募企業先での書類選考や面接があります。
関連記事
・派遣登録って何をするの?
・職場見学って何するの?
ハローワークで仕事を探す場合、ハローワークに利用登録する必要があります。
求人の探し方は、ハローワークの窓口で仕事を紹介してもらうか、ハローワークのWebサイトで自分で仕事を探します。
求人への応募方法はハローワークの窓口で伝える、もしくは、ハローワークのサイト上で自分で応募します。
その後は書類選考→面接→内定と進みます。
書類の提出、面接調整、条件交渉、正式採用までのやりとりは自分で行います。
参考:求職申込み手続きのご案内
派遣会社とハローワークのサポート範囲の違いを説明します。
派遣会社は「就業の前後」でサポートを受けることができます。
就業前は仕事の紹介や研修、キャリア相談など。
就業中は働きやすい環境作りや、困ったときの相談窓口、キャリア相談、スキルアップ研修などのサポートを受けられます。
また、派遣の契約満了が決まったときに次の仕事を紹介してもらえます。
ハローワークでは「就業するまで」のサポートを受けることができます。
求人の紹介、書類添削、面接対策、職業訓練先を紹介してくれる、などがあります。
また、雇用保険の手続きもハローワークで行います。
派遣会社とハローワークはどちらを使えばいいか?について紹介します。
派遣会社とハローワークは希望する雇用形態で使い分けると良いです。
派遣社員として働きたいときは派遣会社、正社員・契約社員などの直接雇用で働きたいときはハローワークを使うと希望の仕事を見つけやすいです。
失業中の方はハローワークで雇用保険の手続きをしましょう。
条件を満たせば失業給付を受けることや、就業決定時にお祝い金(再就職手当)をもらえます。
また、失業者を対象とした職業訓練があります。
新しい職種に挑戦したい方、今の業務レベルを上げたい方など、活用すると良いです。
受けられる制度には諸条件がありますので、「自分はどの制度が受けられるのか」について詳しくは最寄りのハローワークに確認してみてください。
関連記事
・雇用保険とは?
・失業保険を受給しながら派遣で働いても大丈夫?
派遣会社とハローワークは運営元が民間企業か国(厚生労働省)かの違い、また、受けられるサービス、取り扱い求人の種類、サポート範囲に違いがあることを紹介しました。
派遣会社、ハローワークはそれぞれの特徴がありますので、「希望する雇用形態」や「失業中かどうかで」などで活用しましょう。
派遣の基礎知識を知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。