2020年12月25日

派遣で働くメリットまとめ!オススメの人、基礎知識、デメリットまでご紹介

派遣で働くメリットまとめ

はじめに

「派遣のメリットを知りたい」
「派遣社員は正社員・契約社員・アルバイト・パートとどう違うの?」
「派遣社員がオススメなのはどんな人?」

この記事はそんな方向けに書いています。

派遣のメリットは、職種や勤務地、働く曜日や時間などをライフスタイルに合わせて選んで働けることです。
また、専門性の高い仕事で働けることや、色々な職場を経験できるなどの魅力があります。

今回は派遣で働くメリットについてさまざまな視点からご紹介します。

「派遣についてよくわからなくて不安」という方もいると思いますので、派遣という働き方の基礎知識から、雇用形態別の働き方比較、派遣のメリット・デメリット、派遣がオススメできる人の特徴までお話したいと思います。
「雇用形態別の働き方比較表」も用意していますので、仕事選びの参考にしてください。

それでは本編にまいります。

目次

※運営会社「日本リック」について
日本リックは1984年設立の総合人材サービス会社です。規模こそ大きくないですが、取引先企業や派遣で働くみなさんとの信頼関係を大切に、満足いただけるサービスを提供しています。
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派遣という働き方の基礎知識

まずは派遣についての基礎知識をご紹介します。

派遣についての基礎知識

1.派遣社員とはどんな働き方か?
2.正社員・契約社員・アルバイト・パートの働き方の特徴
3.雇用形態別の働き方比較表
4.派遣で働くまでの流れ

1.派遣社員とはどんな働き方か?

派遣の仕組み

派遣とは、人材派遣会社と雇用契約を結び、その会社が契約している企業に派遣されて働く雇用形態です。

派遣労働者を「派遣社員」、人材派遣会社を「派遣元」、派遣先企業を「派遣先」と呼びます。
派遣の仕組み
派遣社員は仕事の指示を派遣先企業から受けて働き、派遣会社から給与の支払いや保険の加入・福利厚生の適用を受けます。

派遣社員は契約期間が定められた有期雇用の働き方で、継続して働く場合は契約の更新が必要です。
また、同じ職場で働けるのは最長3年とされています(※例外もあります)。

正社員や契約社員・アルバイト・パートなど、勤務する会社と直接労働契約を結ぶ「直接雇用」の場合、仕事の指示や給与の支払い・保険加入・福利厚生の適用は勤務する会社で受けることになります。

派遣社員と直接雇用の違い

雇用形態 派遣社員 直接雇用
(正社員・契約社員・アルバイト・パート)
雇用主 派遣会社 勤務先企業
勤務先 派遣先企業 勤務先企業
仕事の指示 派遣先企業 勤務先企業
給与支払
保険加入
福利厚生の適用
派遣会社 勤務先企業

関連記事:派遣とは何か?

2.派遣社員の働き方の特徴

派遣社員

派遣社員の働き方の特徴を見てみましょう。

仕事の特徴

派遣社員の仕事の特徴は、仕事内容にこだわって働くことや、ライフスタイルに合わせて働けることです。

仕事内容はやるべきことが明確化されていて、契約業務以外の作業は発生しません。
会社の経営方針を決める、部門を管理するなどの責任の大きい仕事が任されることは少ないです。

一部の職種は、雇用の安定面や業務の安全面などの理由から、派遣では働くことができない決まりになっています(「派遣禁止業務」と言います)。

派遣禁止業務

・港湾運送業務
・建設業務
・警備業務
・医療関連業務(一部を除く)
・弁護士などの士業務

働く曜日や勤務時間・勤務地は自分の希望条件で探すことができて、契約業務外の仕事は発生しないため残業は比較的少なめ。
異動や転勤もありません。

雇用期間

派遣社員は期間の定めがある有期雇用です。

一回の雇用期間は3ヶ月や6ヶ月などが一般的で、契約を更新していく働き方です。
また、派遣法によって、一つの職場で最長3年までしか働くことができない決まりになっています(※)。

※同じ派遣先企業であっても、課などの組織が変わればさらに3年間を限度に働くことができます。
※派遣会社で無期雇用されている人や60歳以上の人の場合は対象外です。

長く働きたい場合は、派遣会社の無期雇用社員となる無期雇用派遣や、派遣先企業で正社員を目指す紹介予定派遣という方法があります。

≫関連記事1:「正社員」と「無期雇用派遣」選ぶならどっち?
≫関連記事2:正社員を目指すあなたへの「紹介予定派遣」の真実

給与形態

派遣社員の給与形態は、一般的に時給制です。
※ITエンジニアなどの一部の職種では月給制の場合もあります。

時給については、仕事内容の専門性が高いこと、賞与や退職金の相当額が含まれていることなどの理由で高時給であることが多いです。

(例)一般事務 1800円(都内)、データ入力 1700円(都内)など。

派遣社員は、期間の定めがあるため定期昇給はありません。

社会保険(健康保険・厚生年金保険)

派遣社員は、勤務期間や勤務日数などの条件を満たすことで社会保険に加入することができます

有給・産休・育休

有給休暇・産休・育休は雇用形態に関係なく条件を満たせば取得できます

そのため、派遣社員の場合も1週間の所定労働時間数や雇用契約日数などの条件を満たせば有給・産休・育休を取得可能です。

≫関連記事1:解説!はたらくあなたの「有給休暇」~「もらう」編
≫関連記事2:解説!はたらくあなたの有給休暇~「使う」編
≫関連記事3:「派遣」でも取れる「育児休暇」の取得条件とは?

賞与・退職金

派遣社員の場合、一般的に賞与や退職金に相当する金額が時給に含まれています

派遣社員の賞与は、ボーナスとしての一時金の支給がないことが多いですが、これは、あらかじめボーナス相当額が時給に含まれているためです。

また、2020年4月の派遣法改正により、派遣社員でも退職金をもらえるようになりました
退職金も賞与と同じく前払い退職金として時給に含まれるケースが多いです。

※利用する派遣会社や求人内容によっては、勤続期間や労働日数・労働時間などの条件を満たすことで、正社員と同じようにまとまった金額の支給となることもあります。
詳しくは派遣会社に確認してみるといいです。

福利厚生・手当

派遣社員の福利厚生・手当は、雇用主である派遣会社の規定が適用されます
※派遣先企業のものではない点に注意です

利用できる福利厚生は派遣会社ごとに違うので働く前にしっかり確認しておくことが大切です。

また、派遣社員の場合はこれまで通勤交通費が支給されることは少なかったのですが、2020年4月施行の「同一労働同一賃金」により現在は交通費が支給されるようになりました

その他、派遣社員の場合でも、派遣先企業にある食堂や休憩室・更衣室などを利用することができます。

仕事探し

派遣の仕事を探す場合、派遣会社に登録して求人を紹介してもらうか、自分で求人サイトの中から探します。

派遣会社に登録することで、一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえるようになるので、気になる派遣会社があれば登録するのがオススメです。

※「同一労働同一賃金」
「同一労働同一賃金」とは、2020年4月に施行され、正社員と非正規社員との間の不合理な待遇差を禁止する法令です。
参考:同一労働同一賃金(厚生労働省)

3.派遣で働くまでの流れ

派遣社員として働くまでの流れは次のようになります。

1.派遣会社への登録

2.仕事を紹介してもらう

3.仕事内容の詳細確認

4.お仕事開始

1.派遣会社への登録

派遣会社と登録面談を行い、これまでの経歴の確認や、希望する条件を伝えます

関連記事:派遣登録って何をするの?

2.仕事を紹介してもらう

派遣会社から仕事を紹介してもらい、仕事内容や条件を見て気になる求人があれば応募します。

3.仕事内容の詳細確認

派遣会社によっては、応募した仕事の担当営業から業務内容を詳しく教えてもらえたり、実際に就業先に行って職場見学することもできます。

関連記事:職場見学って何するの?

4.お仕事開始

派遣会社と雇用契約を結んでお仕事開始です。

就業開始後は、担当の営業やコーディネーターと定期的に面談を実施。
お仕事内容や働く環境の確認や、今後のキャリアプランについて相談しながらキャリアアップを目指します。

正社員・契約社員・アルバイト・パートの働き方の特徴

派遣で働くメリットまとめ_2

正社員・契約社員・アルバイト・パートの働き方の特徴をご紹介します。

※雇用形態別に一般的な内容でまとめていますが、すべてのケースに当てはまる訳ではありません。

正社員の働き方の特徴

正社員

正社員とは、終身雇用で定年まで働く雇用形態です。
「正規社員」とも言います。

正社員のメリットは、無期雇用であることや給与・福利厚生面の充実です。
一方、デメリットとして、1日8時間・週5日のフルタイム労働であること、業務命令により責任の大きい仕事を任される、人事異動や転勤の可能性があることなどがあります。

仕事の特徴

正社員の仕事の特徴は、会社の経営方針を決める、部門を管理するなどの責任の大きい仕事を任されることです。

自分の担当外の仕事を頼まれる、雑務、会議参加など付随する業務も多いです。
希望職種を相談できますが、本人希望よりも会社方針が優先されることが多いです。

労働時間については、1日8時間・週5日のフルタイム労働が基本です。
残業や休日出勤、出張、人事異動、国内・海外への転勤など、働く環境は会社の方針によって決まります

雇用期間

正社員の雇用期間は、契約期間に定めがない無期雇用です。
そのため、会社で定める定年まで働くことができます。

給与形態

正社員の給与形態は、一般的に月給制や年棒制をとります。

定期昇給があること、勤続年数によって給料(役職)が上がっていく年功序列制をとることが多いです。

社会保険(健康保険・厚生年金保険)

正社員は社会保険に加入して働きます。
※勤務期間や勤務日数などの加入条件はあります

有給・産休・育休

有給休暇・産休・育休は雇用形態に関係なく条件を満たせば取得できます。

正社員の場合、1日8時間・週5日のフルタイムで働くことで、1週間の所定労働時間数や雇用契約日数などの加入条件を満たすので、有給・産休・育休を取得可能です。

福利厚生・手当

正社員の場合、会社で定める福利厚生や手当を最大限に受けることができます

会社によって福利厚生の充実度はさまざまですが、たとえば食堂が格安で利用できたり、社員割引などの優待があったりします。

手当についても、通勤手当の他に家族手当、住宅手当、資格手当、技能手当、見込み残業手当などを設けていることが多いため、手当の充実度で会社を選ぶ方も多いです。

賞与・退職金

正社員の場合、夏や冬などの毎年決められた月に、ボーナスとして通常の給与とは別にまとまった金額が支給されることが多いです。
ただし、会社の業績によってボーナス額の増減や支給の有無が決まる点に注意です。
※年俸制の場合は月給に含まれることも多いため、ボーナスとして月給以外の支給がないことがあります。

正社員の場合、退職時に一定期間以上の勤続条件を満たすことでまとまった金額の退職金が支給されることが多いです。
会社によっては退職時の支給ではなく、毎月の給与に退職金相当分が上乗せして支払われるケースもあります。

仕事探し

正社員の仕事を探す場合、転職サイトや求人情報誌などを見て自分で求人を探すか、転職エージェントに登録して仕事を紹介してもらいます。

契約社員の働き方の特徴

契約社員

契約社員とは、有期雇用の働き方の一つです。

同じ有期雇用である派遣社員との違いは、雇用契約をどこと結ぶかになります。
契約社員は勤め先企業と直接雇用契約を結び、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結びます。

給料形態は時給制・日給制・月給制・年棒制などさまざま。
賞与あり・退職金なしのケースが多いです。

契約社員は、経験やスキルに特化した業務を、異動や転勤を気にせずに働きたい人に向いています。

≫関連記事:どこが違う?「派遣社員」「契約社員」どっちがオススメ!?

仕事の特徴

契約社員の仕事は、専門性の高い仕事やマネジメントに関する仕事が多いです。
正社員に近い業務範囲の仕事、責任の重い仕事が任されることもあります。

労働時間は1日8時間・週5日のフルタイム労働の他、時短や週3日など求人によりさまざまです。
業務により残業・出張などが発生する可能性はあります。

人事異動や転勤はないことがほとんどです。

雇用期間

契約社員は雇用期間に定めがある有期雇用です。

1回の雇用期間は半年や1年など、同じ有期雇用の派遣社員に比べると比較的長いことが多いです。
契約期間は最長で3年、60歳以上や専門知識を持つ人の場合は最長5年まで勤められることがあります。
あらかじめ更新のあり・なしや更新基準が定められています。

会社によっては、契約期間終了後に無期雇用化正社員になれる場合があります。

給与形態

契約社員の給与形態は、時給制・日給制・月給制・年棒制など会社によりさまざまです。
期間の定めがあることから昇給はないことが多いです。

専門性の高い仕事や技術職、管理職に就くことで正社員以上の収入を得ることも可能です。

社会保険(健康保険・厚生年金保険)

契約社員は勤務期間、勤務日数などの加入条件を満たすことで社会保険に加入できます

有給・産休・育休

有給休暇・産休・育休は雇用形態に関係なく条件を満たせば取得できます。

そのため、契約社員の場合も1週間の所定労働時間数や雇用契約日数などの条件を満たせば有給・産休・育休を取得可能です。

福利厚生・手当

契約社員の場合、正社員と同じ福利厚生や手当を受けられることもあれば、正社員に比べて受けられる福利厚生・手当が減るケースがあります。

求人によりさまざまなのでよく確認しましょう。

賞与・退職金

契約社員は、正社員と同じくボーナスとして通常の給与以外にまとまった金額の支給がある場合が多いです。
年棒制など、無い場合もあります。

契約社員の場合は退職金制度がない場合が多いです。

仕事探し

契約社員の仕事を探す場合、転職サイトや求人情報誌などを見て自分で探すか、転職エージェントに登録して仕事を紹介してもらいます。

参考:令和元年度 契約社員に関する実態調査

アルバイト・パートの働き方の特徴

アルバイト・パート

まず、アルバイトとパートの違いですが、アルバイトとパートは法律上の違いはなく、どちらも勤務先の正社員よりも短時間で働く「パートタイム労働者」のことを指します。
慣習的にアルバイトは学生やフリーター、パートは主婦(主夫)を指すことが多いです。

アルバイト・パートは働く曜日や時間、勤務地などをライフスタイルに合わせて選んで働けることや、未経験でもできる仕事が比較的多いため、子育てや家庭をもつ女性や、学業が中心の学生などに働きやすい雇用形態です。

仕事の特徴

アルバイト・パートの仕事は、販売・接客・営業・事務・軽作業など多くの職種があり、業界も多種多様です。
また、仕事の範囲が限定的であること、責任の大きい仕事は任されにくいこと、未経験からできる簡単な仕事が多いことなどが特徴です。

働く曜日や時間・期間・勤務地などを自分の希望に合わせて選ぶことができます。

時間を決めて働くことが多いため、残業は比較的少なめ。
自宅近くの仕事も多く見つかります。
異動や転勤もありません。

雇用期間

アルバイト・パートの雇用期間は、契約期間の定めのある有期雇用が一般的です。
長く働きたい場合は契約の更新が必要です。

※2013年4月施行の「改正労働契約法」によって、2013年4月以降に締結された契約で通算5年を超える更新となる場合、労働者に無期労働契約への転換を申し込む権利が生まれます。
会社に申し込みをすれば、次の契約からは期間の定めのない「無期労働契約」となります。

アルバイト・パートでも、あらかじめ雇用期間に定めのない無期雇用のケースもあります。

給与形態

アルバイト・パートの給与形態は時給制をとるのが一般的です。
一定期間務めることで昇給することもあります。

社会保険(健康保険・厚生年金保険)

アルバイト・パートは、「1週間の所定労働時間と1ヶ月の所定労働日数が正社員の4分の3以上」「2ヶ月を超える雇用契約」など、条件を満たせば社会保険に加入することができます。

※働く会社の従業員数などで加入条件が変わりますので、働く際は求人内容をよく確認してください。

有給・産休・育休

有給休暇・産休・育休は雇用形態に関係なく条件を満たせば取得できます。

そのため、アルバイト・パートでも、1週間の所定労働時間数や雇用契約日数などの条件を満たせば有給・産休・育休を取得可能です。

福利厚生・手当

アルバイト・パートの場合の福利厚生・手当として、交通費支給であることは多いです。

その他の福利厚生については会社によってさまざまです。
飲食店でまかない料理が付く、アパレル店で社員割引を利用できるなどがあります。
同じ会社の正社員にはある住宅手当や家族手当などの手当は制度として無いことが多いです。

賞与・退職金

アルバイトの場合、賞与・退職金ともに基本的に無いことが多いです。

仕事探し

アルバイトの仕事を探す場合、求人サイトや求人情報誌、実際の店舗など、自分で求人を探すことになります。

パート・アルバイトの待遇改善

※2020年4月1日にパートタイム・有期雇用労働法により、正社員と時給や会社の福利厚生などの非合理な待遇格差を解消する法律が改正されました。
≫参考:パートタイム・有期雇用労働法について(厚生労働省)

その他参考リンク
パート・アルバイトの皆さんへ 社会保険の加入対象が広がっています。

雇用形態別の働き方比較表

ここまでご紹介した内容をもとに、派遣社員・正社員・契約社員・アルバイトそれぞれの働き方の特徴を表にまとめたものが以下になります。

雇用形態別の働き方比較表
右方向にスクロールできます。

雇用形態 派遣社員 正社員 契約社員 アルバイト・パート
雇用の安定度
有期雇用

※無期雇用派遣や紹介予定派遣などで無期雇用を目指せる


無期雇用

有期雇用

※無期雇用や正社員になれる場合がある


有期雇用

※無期雇用の場合や、無期雇用になれる場合がある

働く曜日・時間の
自由度

  • 希望条件で働ける
  • 残業時間は少ない
×

  • フルタイム労働
  • 残業は業務による
  • 休日出勤あり

  • 求人により様々
  • 残業は業務による

  • 希望条件で働ける
  • 残業時間は少ない
勤務地の自由度

  • 希望条件で働ける
  • 転勤なし
×
転勤や出張の可能性あり

  • 希望条件で働ける
  • 転勤や出張はない

  • 希望条件で働ける
  • 近場の仕事も多い
  • 転勤なし
仕事選びの自由度

  • 希望条件で働ける
  • 担当業務が明確
  • 専門性が高い
  • ※港湾運送、建設等就業できない業務有
×

  • 会社方針で決まる
  • 異動の可能性あり
  • ゼネラリスト
  • 責任の大きい仕事
  • 担当外の仕事が発生

  • 希望条件で働ける
  • 担当業務が明確
  • 専門性が高い
  • 責任の大きい仕事
  • 人事異動はない

  • 希望条件で働ける
  • 未経験でもできる仕事が多い
  • 仕事の専門性は低い
給与の安定度

  • 時給制
  • 月ごとに変動がある
  • ITエンジニアなど月給制の求人もある
  • 定期昇給はない

  • 月給制や年棒制のため安定する
  • 定期昇給あり

  • 時給制/日給制/月給制/年棒制など様々
  • 定期昇給はない

  • 時給制のため月ごとに変動がある
  • 一定期間務めると昇給することがある
社会保険 条件を満たすことで加入できる 条件を満たすことで加入できる 条件を満たすことで加入できる 条件を満たすことで加入できる
有給・産休・育休 条件を満たすことで取得できる 条件を満たすことで取得できる 条件を満たすことで取得できる 条件を満たすことで取得できる
賞与・退職金 賞与・退職金ともに時給に含まれる場合が多い
  • 賞与あり(無い場合もある)
  • 退職金あり(無い場合/月給に含まれる場合あり)
  • 賞与あり(無い場合もある)
  • 退職金は無い場合が多い
賞与・退職金ともに無いことが多い
福利厚生・手当の
充実度

※雇用主である派遣会社の福利厚生を利用可能。福利厚生の充実度は派遣会社による。

  • 会社で定める福利厚生や手当を最大限に受けられる
  • 住宅手当、家族手当、資格手当などある場合がある

福利厚生や手当の大小は会社によりさまざま

福利厚生や手当の大小は会社によりさまざま
仕事探し
  • 自分で探す
  • 派遣会社に紹介してもらう
  • 自分で探す
  • 転職エージェントに紹介してもらう
  • 自分で探す
  • 転職エージェントに紹介してもらう
自分で探す

※すべての求人に当てはまるわけではありません

派遣で働くメリット

派遣で働くメリットまとめ_3

派遣で働くメリットを3つご紹介します。

派遣で働くメリット

1.ライフスタイルに合わせた働き方ができる
2.専門性の高い仕事や色々な職場を通してスキルアップできる
3.困ったら派遣会社に相談できる

派遣で働くメリット1.ライフスタイルに合わせた働き方ができる

派遣で働くメリットの一つ目は、ライフスタイルに合わせた働き方ができることです。

職種や勤務地、働く曜日や勤務時間などの希望条件で仕事を探すことができます。
人事異動や転勤がないこと、自分の仕事以外の作業がないこと、サービス残業がないことなどもメリットです。

他にも、正社員では1ヶ月以上といった長期の休みが認められていないケースが多いですが、派遣社員であれば契約満了のタイミングで長期休暇を取って海外旅行をしたり、留学をすることもできます。

派遣社員は、家庭との両立が必要な主婦(主夫)や、他にやりたい目標がある方、趣味などプライベートを充実させたい方にオススメです。

派遣で働くメリット2.専門性の高い仕事や色々な職場を通してスキルアップできる

派遣で働くメリットの二つ目は、専門性の高い仕事や色々な職場を通してスキルアップできることです。

派遣は専門職種に特化して働くワークスタイルです。
これまでの経験やスキルを活かして働くことができるのはもちろん、「一般事務」「受付」「テレフォンオペレーター」など未経験からチャレンジできる仕事も多いです。

»詳しく見る:派遣の職種一覧!事務、営業、IT、クリエイティブ、医療など

また、有期雇用のため契約の区切りで色々な職場を経験できるのがメリット。
正社員ではなかなか入社できないような大手企業やベンチャー企業など、憧れの職場で働けるチャンスがあります。
事前に職場見学できることも多く、実際の職場の雰囲気や施設を確かめた上で働くことができるのもいいです。

就業開始後は担当の営業やコーディネーターがつくので、キャリアについて一緒に相談しながらキャリアアップしていくことができます。
派遣契約期間が終了した後も、派遣会社が求人を紹介してくれるのもメリット。

派遣社員は、色々な職場を経験できたり、スキルアップができるので、実務経験を積みたい方や正社員を目指したい方にもオススメです。

派遣で働くメリット3.困ったら派遣会社に相談できる

派遣で働くメリットの三つ目は、困ったら派遣会社に相談できることです。

事前に聞いていた業務内容と違う場合や、残業が多いなどの困ったことがあれば派遣会社に相談できるのがメリットです。
パワハラやセクハラなどのハラスメントを受けたなど、職場では相談しにくいことも派遣会社なら安心して相談できます。

仕事の「困った」を派遣会社に相談できるので安心して働くことができます

派遣で働くデメリット

派遣で働くメリットまとめ_4

派遣で働くのにはメリットだけでなく、デメリットもあることを知っておく必要があります

デメリットをしっかり把握していないと、あとで「こんなはずじゃなかったのに」と後悔してしまうことも……。

そうならないためにも、派遣のデメリットを把握しておきましょう。

派遣で働くデメリット

1.長期雇用になりにくい
2.時給制のため月によって収入額が増減する
3.責任の大きな仕事を担当できないことがある

派遣で働くデメリット1.長期雇用になりにくい

派遣で働くデメリットの一つ目は、長期雇用になりにくいことです。

派遣は雇用期間が定められている有期雇用で、通常3ヶ月や半年などの期間で更新していく働き方です。
派遣法により同じ職場では最長3年までしか働くことができないことになっています。

また、契約の更新は派遣先・派遣元の双方確認のうえで決まります。
そのため、スキル不足や勤務態度が悪いなどの派遣社員側の要因で終了することもあれば、担当プロジェクトの終了や人手不足の解消といった派遣先事情でも契約期間満了で終了になる可能性があります。

長期に同じ職場で働きたい場合

長期に同じ職場で働きたい場合、派遣会社の「無期雇用派遣」を選ぶことで上限3年の期間制限に関係なく働くことができます。
(60歳以上の人であれば3年の制限はありません)

また、派遣先で正社員や契約社員などの直接雇用として受け入れる制度がある場合に応募したり、あらかじめ派遣先企業の正社員・契約社員を前提に派遣就業する「紹介予定派遣」を選ぶという手もあります。

※それぞれ一定条件がありますので、詳しくは派遣会社に相談してみてください。

派遣で働くデメリット2.時給制のため月によって収入額が増減する

派遣で働くデメリットの二つ目は、時給制のため月によって収入額が増減することです。

派遣社員は時給が高い仕事が多いのですが、年末年始やゴールデンウィークなどの祝祭日が多い月は収入が減ります。
生活費のやりくりが大事です。

社会保険の加入や有給の付与などの基本的な福利厚生は、労働日数や勤続日数などを満たすことで適用されます。
その他の福利厚生に関しては、雇用主となる派遣会社の福利厚生が適用されるので働く際はしっかり確認しておきましょう。

補足

給与体系については、求人によっては時給制以外にも日給制や月給制があります

派遣社員は、期間の定めがあるため定期昇給はありません。
賞与や退職金については、正社員のようにまとまった金額の支払いはありませんが、時給に含まれています

無期雇用派遣を選ぶことで、正社員と同じようにボーナス支給や定期昇給、退職金制度がある場合もあります。

また、これまで派遣社員は「交通費が出ない」「正社員と同じ教育・研修が受けられない」「食堂・休憩室・更衣室などが使えない」などのデメリットがありましたが、2020年4月の「同一労働同一賃金」によりこれらが解消されることになりました。

派遣で働くデメリット3.責任の大きな仕事を担当できないことがある

派遣で働くデメリットの三つ目は、責任の大きな仕事を担当できない可能性があることです。

会社方針を決めるような重要な仕事や、部門のマネジメントなどの責任の大きい仕事は、派遣先の正社員が任されていることが多いため、派遣社員としてこれらの業務を担当する機会は少ないです。
また、派遣の仕事は業務内容をあらかじめ決めて働くワークスタイルのため、自分の担当業務以外の仕事は発生しません。

それらの点で、責任の大きな仕事やマネジメントに関する仕事に挑戦したいという方、幅広い仕事に携わりたい方には少々物足りなく感じるかもしれません。

補足

会社の意思決定やマネジメントなどの責任の大きい仕事に携わりたい場合、派遣会社にそういった仕事ができないか相談してみるといいです。

また、正社員や契約社員の仕事を探してみることや、長期就業後に派遣先で直接雇用の余地があるのか確認したり、紹介予定派遣を選ぶという方法があります。

派遣をオススメできる人

派遣で働くメリットまとめ_5

派遣をオススメできる人の特徴を5つご紹介します。

派遣がオススメな人

1.仕事と家庭やプライベートを両立させたい人
2.仕事の専門性やスキルを高めたい人
3.人間関係を気にせず働きたい人
4.正社員を目指している人
5.副業したい人

派遣がオススメの人1.仕事と家庭やプライベートを両立させたい人

派遣は仕事と家庭やプライベートを両立させたい人にオススメです。

派遣の仕事は、勤務地や働く曜日・勤務時間を選んで働くことができます。
また、契約業務以外の仕事が発生しないためサービス残業がなく、人事異動や転勤もないため、時間を有効活用することができます。

派遣社員という働き方は、育児や家庭を持つ主婦(主夫)、趣味などのプライベートを優先したい人に向いています。

派遣がオススメの人2.仕事の専門性やスキルを高めたい人

派遣は仕事の専門性やスキルを高めたい人にオススメです。

派遣は特定分野の専門職という働き方なので、経験を積みたい方やスキルを高めたい方に向いています。
また、派遣社員は契約業務での仕事となるため、正社員のように雑用や会議参加、自分の業務外の依頼などが発生しないので、自分の仕事に集中して取り組むことができます。

そのため、派遣社員という働き方は仕事の専門性やスキルを高めていきたい人に向いています。

派遣がオススメの人3.人間関係を気にせず働きたい人

派遣は人間関係を気にせず働きたい人にオススメです。

派遣は派遣先の会社行事などに無理に参加する必要がない働き方のため、職場の飲み会や会社行事などが苦手で「できれば参加したくない」という人に向いています。
どうしても社風や職場環境が合わなければ、契約満了のタイミングで次の職場に移ることもできるので嫌な環境で我慢するなんてことはありません。

派遣社員は、人間関係を気にせずに働きたい人に向いています。

派遣がオススメの人4.正社員を目指している人

派遣は正社員を目指している人にオススメです。

まずは派遣の仕事を通して経験やスキルを積んでから正社員を目指す、派遣社員から始めて正社員を目指す紹介予定派遣という方法があります。

派遣社員は、正社員を目指している人に向いています。

派遣がオススメの人5.副業で稼ぎたい人

派遣は副業で稼ぎたい人にオススメです。

派遣は副業がOKとされている仕事が多く、働く曜日や勤務時間、勤務地などを選んで働けるため、本業との両立が可能です。

そのため、副業として本業以外に稼ぎたいという人にも派遣は向いています。

さいごに

今回は派遣で働くメリットをさまざまな視点からご紹介しました。

派遣にはメリットだけでなくデメリットもあります。
これは正社員・契約社員・アルバイト・パートでも同じです。

この記事を読んで、「派遣社員が自分に合っているかも」と少しでも思われた方は、まずは派遣会社に登録してみることをオススメします。

「派遣が初めてで不安」「派遣で働くかまだ検討中」「将来は正社員になりたい」といった相談でも派遣会社を利用できますので、気軽に利用してみてください。
(派遣会社選びについては派遣会社の選び方をご確認ください)

もちろん、日本リックでもそういったご相談を歓迎しています。
日本リックの派遣についてはこちらのページで詳しく紹介していますので、少しでも興味を持っていただけたらご連絡ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたにとってピッタリの働き方が見つかることを願っています。

派遣が初めての方はこちらの記事もぜひご欄ください。
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